スリングとカラビナの固定
目的
- カラビナの反転を防ぐ
- スリングを外す際の誤動作を防ぐ
- カラビナのマイナーアクシスへの荷重を防ぐ
方法
クイックドロー用に市販されているゴム製品を用いた。
- PETZL ストリング(10個)、1200円
- TRANGO QDキーパ(20個)、1200円
ホームセンター等で入手できるOリングでも代用できそうだが、値段はあまり変わらないので、専用品の方が便利だと思う。輪ゴムはすぐに切れるのでNGだ。
結果
カム
- キャメロットとマスターカムはスリングが太いのでストリングを用いて固定した。ドラゴンカムはダイニーマスリングに固定するので、QDキーパを用いた。
- ギアラックでカラビナが反転しないので取り出しやすく、セットがしやすい。特に、ドラゴンカムの場合、スリングを伸ばすときにカラビナから外す動作が素早く間違いなくできるようになった。
アルパインヌンチャク
- カラビナ2つと60cmソウンスリングで作るアルパインヌンチャク(クイックドロー)は、長さを変えられるのでルートの屈曲が多いアルパインルートで便利だ。片側のカラビナ(ロープ側)をQDキーパで固定してやると、ドラゴンカムと同様に、スリングを伸ばす動作がやりやすくなった。
- 欠点として、バラして単体で使う際の汎用性が低くなる。まあ、バラすとしても、灌木やハーケンにタイオフする際にスリングとカラビナのセットで使うことがほとんどなので、そんなに気にならない。
PAS
- セルフビレイ用に便利なPASだが、先端のループに環付カラビナを付けていると、長さ調整で他のループだけ外そうとしたときに間違って全部外してしまうことがある。これを防ぐためにPETZLのストリングで固定した。
- 効果は、前述のドラゴンカムやアルパインヌンチャクと同様、長さ調整作業がやりやすくなったこと。それに、なんかすっきりした感じがする。