小川山 (15) 屋根岩2峰、兄岩
2012-07-16(月)
小川山(滞在3日目)。5:30-17:00。屋根岩2峰→兄岩。
朝イチ(なんと5:30発)でセレクション[6P, 5.9]へ。Kさんパーティー2人とぼくと妻2の計2パーティー4人。ソラマメスラブ経由で2峰へ行き、取付きに6:00頃着(渋滞を警戒して早起きしたものの、連休最終日なので渋滞はなかった模様)。今日は朝から晴れ。すがすがしい。準備を整え、水と行動食を少し持って出発。ぼくらのパーティーを先行させてもらった。
セレクション[6P, 5.9]
1P目 クラック[5.7](リード、OS)
短いハンドクラック。キャメロット1、2を使用。クラック部分は2m程。
2P目 スラブ[5.8](フォロー)
意外と細かい立ち込みとランナウト。リードなら緊張するだろう。スラブ嫌いの妻が果敢にリードしてくれたので嬉しかった。
3P目 チムニー[IV](リード、OS)
巨大チョックストーンの下をくぐり抜け、チムニーをバック&フットで這い上がる冒険的で楽しいピッチ。
4P目 クラック~フェース[5.8](リード、OS)
出だしのクラックが少し登りにくく、その後のフェースも少し細かくて怖かった。あなどれないピッチ。キャメロット3、1、2、0.75を使用。
5P目 トラバース[5.7](リード、OS)
4P目終了点から左の浅いルンゼをクライムダウンし、大きなダルマ状の庇の下をアンダーガバでトラバースするユニークなルート。足はスメアだけどしっかり立ててそんなに怖くない。キャメロット3、0.75、マスターカム黄を使用。カムにヌンチャクを追加するなりしてランナーを延ばさないとロープが重くなる。
6P目 Y字クラック左[5.9](リード、OS)
徐々に甘くなるハンドクラック。キャメロット3、2、1を使用したが、抜け口は2か3の方が効くと思う(1はかなり奥に突っ込んでやっと効いた)。思ったよりハンドジャムが効かないので、フットジャムがポイントだと思う。ギリギリでクラックを抜けたらそこは広々したテラスというか鞍部で、安堵感と展望に癒された。
下降は、スリングが沢山巻いてある枯れた大木の残置カラビナで、3峰側の谷へ懸垂。壁に向かって左に移動しつつ降りた。下まで40~50m。あとは歩き。「蜘蛛の糸」を左に見ながら約5分でセレクションの取り付きに到着。時刻はまだ10:00。早起きは素晴らしい。
Kさんパーティーとはここでお別れし、ぼくらは屋根岩2峰のルートを少し触った。
1. DDT[5.11a] ×。2テン。出だしの垂壁部分が細かくて難しく、何度もトライしてやっと抜けた。2本目にクリップしたら後は5.10bくらいのスラブっぽいフェース。
2. DDT[5.11a] ×。陽が当たり出してぬめる。出だしの核心を抜けられずじまい。
3. DDT[5.11a] ×。1テン。ムーブは解決。トップアウトして回収。
DDTのムーブは解決したが、力を使い果たしてしまい完登できなかった。暑くてぬめるのです。靴(シャーマン)も暑さでダレて、細かいところに立てなかった。暑い時期はもう少し硬い靴の方が良さそう。上手い人には関係ないのだろうけども。
暑過ぎて飲み物が無くなったので一旦金峰山荘まで降りて昼食と水分補給。河原で足を冷やしながらたっぷり涼んで、兄岩へ。
4. ピクニクラ[5.10b] OS。ナチュプロ+ボルトの30mルート。クラックにカムをバシバシ決めながら、ガバガバのフェースをぐんぐん登った。上部の小ハングを抜けたところが少し悪かったけど、なんとか耐えてオンサイト!日差しが暑かったけど気持ちが良かった。
登り終えたのが16:30。テント場に戻った。3日目間の小川山を堪能した。登った本数は少なかったものの、それぞれのルートにしっかり集中してトライできたから良かった。
帰りはKさんのアドバイスに従い、信州峠から須玉ICで中央道に乗り、渋滞回避のため大月で降りて国道20号線を走り、相模湖ICから再び中央道に乗った。1時間くらい短縮できた。
本日の成果:セレクション[6P, 5.9] OS、ピクニクラ[5.10b] OS