小川山 (2019-07-21〜23)

最終更新日

会社の夏休み(というのがあるのです)に、家族3人で長野県のクライミングスポットである小川山へ行った。あいにく、ころころ変わる天気に阻まれてクライミングは冴えなかったけれど、平日の静かな廻り目平キャンプ場でテント泊できて、とても癒やされた。

行程

  • 7/21(日)
    04:00 高砂発
    09:50 ナナーズ
    10:30 廻り目平
    12:30/15:30 ボルダリング
    21:00 就寝
  • 7/22 (月)
    07:00 廻り目平発
    07:45 瑞牆山
    14:30 韮崎
    15:30 廻り目平
    20:00 就寝
  • 7/23 (火)
    08:00 廻り目平発
    08:30/09:30 妹岩
    11:00 廻り目平発
    18:30 高砂着

詳細

1日目:ファンタジー岩

朝の4時に自宅を出発し、約6時間のドライブでナナーズに到着。食材とお酒を買出して、廻り目平キャンプ場にテントを設営。小川山は東京に転勤していたときに1番良く通った岩場なので、第2の故郷という気持ちすら感じる。海の日連休の翌週で天気予報も悪かったので、いつもは大混雑のキャンプ場だけれどテントはまばら。

癒やしのスポットにテントを張って、軽い昼食。それから、ボルダリングに出かける。向かうは、ロクスノ61号(2013)にトポが出ていた、灯台下暗しエリアのファンタジー岩。「ファンタジア 6級」「下山ルート 20級」「Goマントル 2級」を登る。娘は下山ルートを、彼女の身長だと難しいムーブを、自分なりに考えて解決し、トップアウトする。我が子ながら素晴らしい。

あの子は天才だ!まだ5歳だぞ!

崖の上のポニョ
ファンタジー岩を登る5歳児

夜は焚火でステーキ。そして娘が楽しみにしていた花火。整備されたキャンプ場とは言え、自宅と比べると不便な面は多い。だからこそ、人と人が面と向かって対話する機会を与えてくれる。

焚き火でまどろむ

2日目:韮崎観光

妻が瑞牆末端壁で行われる保科氏のクライミングスクールに参加するので、僕は娘とボルダリングするつもりだったけれど、雨になりそうということでスクールは急きょ甲府幕岩に変更となる。解散は韮崎駅。まあせっかく瑞牆に来たし、平日だし、まだ晴れているのでボルダーに向かおうとすると、娘は「お山イヤ。椅子に座ってお絵描きしたい」と言うことで東屋でのんびりと過ごすことになり、僕の目論見はもろくも崩れ去る。

お絵描きが一段落したら、韮崎駅に移動して、駅前のショッピングモールでアイスを食べたり本屋でお尻探偵の絵本を買ったりして過ごす。まだ時間があるので、昇仙峡の影絵美術館へ娘と2人で行く。影絵も良かったし、ちょうど特設されていた山下清展も心を惹かれるものがあった。

ライトアップされる影絵

14:30に韮崎で妻と合流。スクールの感想を聞くと「……」と口を噤んでいた。廻り目平キャンプ場に戻り、ほとんど人気がない空間で、こころゆくまでくつろぐ。大人数でワイワイ過ごすよりも、家族だけで気兼ねなく過ごすのが楽しいなと改めて思う。妻が先に眠りにつき、娘と2人で焚き火を囲む。幼稚園で習ったキャンプだホイを娘が披露してくれる。

3日目:妹岩

朝起きてテントを出ると、青空が気持ち良い。簡単な朝食を摂り、僕の目当てのクラックにトライするため妹岩へ向かう。3年前も行った岩場、当時は2歳の娘をザックに入れて担いで行った場所へ、今日は5歳の娘と並んで歩いて向かっている。子供の成長を頼もしく感じる。西股沢の水がけっこう多いので、裸足になって渡渉する。凍える冷たさで娘はきゃーと叫ぶ。妹岩への急登もへこたれずに歩き無事到着。

並んで歩く

果たして「ジャックと豆の木 5.10b/c」は昨日までの雨にもめげず概ね乾いている。アップもなしにトライするも、傾斜が変わる中間部でパンプしすぎてあえなくテンション。3年前と同じ体たらくで悲しくなる。そうこうしている内に雨が降り出し、あれよという間に土砂降りとなる。ホールドはびしょ濡れで手も足も滑る。娘は突然の雨にしばらく体育座りで耐えていたものの、次第に耐えきれなくなり叫びだす。僕も登れなくて叫びだす。間に挟まれた妻はなんだか楽しそうにしている。敗退を喫し、雨で震えて歩かなくなってしまった娘を抱っこして下山する。

このときは乾いていたジャク豆
西股沢を渡渉する

キャンプ場に戻ると晴れていた。テントとタープを撤収し終えるあたりで再び土砂降り。天候に振り回された感はあるものの、平日で人気の少ない小川山は最高だった。

長坂ICへ向かう途中にある「手打そば まつ浅」で昼食。なかなか良いお店だ。途中何度か豪雨に見舞われつつ、18:30に帰宅。充実の3日間を終える。次は秋に行ければいいな。