反省と長期的目標

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昨日の人工壁でのルート練習は良くなかった。アップ後の本気トライ1本目で、これまで苦労していた前傾壁の5.10b/cを結構余裕でレッドポイントできたことに調子に乗っていた。同じく宿題だった薄被りの5.10cも、登れるだろうと思って気楽に取付いたら核心部で前回と同じにフォール。それから調子を崩し、いつもなら登れそうなグレードでも登れなかった。何度もフォールした。ジム内は蒸し暑く、身体中がべたべたしてきて次第にいらいらが募った。ザイルパートナーである妻とのコミュニケーションも悪くなってしまった。ビレイヤーとしてもぼくは失格だった。

以上、反省点。これらの良くない経験を今後に活かさなければならない。まずは心構えとして、自分に過度な期待をしないようにしよう。普段しないトレーニングを1, 2週間続けたからといって、すぐに成果がでるものではない。進歩はゆっくりなのだ。前傾壁も少し登れるようになってきたじゃないか。あわててはいけない。つぎに、他人と比較しないようにしよう。急激に上手くなっていく人もいるし、進歩がゆっくりな人もいる。比較すべきは過去の自分だ。ぼくの進歩はぼくにしか評価できない。自分を見失わないようにしよう。最後、妻に対する感謝の気持ちを忘れず、いつもジェントルに接しよう。

よし、モチベーション回復してきた。今年は注文の多い料理店[5.9, 7ピッチ]と調和の幻想[5.10a, 5ピッチ]、来年にベルジュエール[5.11b, 10ピッチ]、再来年にスーパー赤蜘蛛[5.11c, 8ピッチ]を登りたい。人工壁はその準備としての練習に過ぎない。薄暗い屋内にあるプラスチックのホールドは、青い空と白い雲にかがやくあの大きな岩壁へつながっている。