白馬三山縦走 (2006-08-13~15)

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2006年8月中旬、会社の盆休みを利用して2泊3日で白馬三山へ登りました。単独行。

1日目(2006-08-13)

栂池から入山し大池山荘テン場泊(コースタイム:2時間28分)。

新幹線、特急を乗り継いでJR白馬駅へ。そこからバスで栂池高原へ到着し、リフトで登山口への高度を稼ぎました。天気は曇り。久しぶりのメインザックに悲鳴をあげながら、1日目のテン場である白馬大池山荘キャンプ場を目指しました。到着時間が遅めだった(16:30くらい)ため、テントを張れる場所を探すのに苦労するほど、多くの登山者で賑わっていました。

▲白馬大池
▲白馬大池山荘テン場

山荘で買ったビールと一緒にレトルトカレーを食べ、シュラフのなかでグダグダしていたらいつの間にか眠ってしまいました。一人だと夜が早いものです。

2日目(2006-08-14)

白馬岳・ 杓子岳・鑓ヶ岳を登り鑓温泉テン場泊(コースタイム:7時間14分)。

夜明け前(4:00頃)に起床。昨夜の残りの米をインスタントラーメンの中に入れて朝食としました。テントを仕舞い、まだ暗い登山道を出発。小屋の人たちはそろそろ朝ごはんのようでした。

▲小屋の朝
▲2日目の夜明け

尾根を登っている途中で夜が明けました。わくわくします。勢いにまかせて小蓮華岳、三国峠を越え、あっという間(誇張)に白馬岳に到着です。

▲小蓮華岳から白馬岳と杓子岳
▲白馬岳山頂付近
▲白馬岳山頂

白馬岳は、なだらかな稜線と大きく崩壊した渓谷が共存しています。厳しさとやさしさの二面性があるという意味では、人間味溢れていると言えなくもないでしょう。山頂は晴れ。思い切り展望を楽しんだ後、ピークで食べるために持ってきていたフルーツ缶詰を食べました。おいしかった。

▲とっておきのフルーツ缶
▲南側斜面から見上げる白馬山荘

白馬岳を過ぎて白馬鑓ヶ岳方面に向かうと、日本最大級の山小屋である白馬山荘が現れます。ここにあるキャンプ場で1泊するつもりでしたが、まだ昼前でしたし、さほど疲れも感じてなかったので、予定を変更して鑓温泉まで進むことにしました。

sさ▲ガスる白馬鑓ヶ岳

白馬鑓ヶ岳への上りで、体力的にかなりきつくなってきました。やっぱり白馬岳で泊まっておけば・・・、と後悔しつつ、徐々にガスりはじめた道をひたすら進みます。あたりは何も見えず、目的のテン場を目指す事のみ。鑓温泉への下りにはいくつか鎖場があり、疲れていたこともあって、何度か恐い思いをしました。両手を使わなければならない箇所が数箇所ありました。

▲鑓温泉の露天風呂
▲鑓温泉のテン場

鑓温泉のキャンプ場で1泊。お酒を飲んでもおいしさを感じない程度に疲れていました。名物の露天風呂につかり、夕食を食べて就寝。露天風呂にヤクザが女性(水着着用)連れで入浴していたことが印象的でした。

3日目(2006-08-15)

鑓温泉から猿倉へ下山しました(コースタイム:3時間12分)。

朝、テントを撤収し出発。快晴です。普段あまり植物に気を止めないぼくですが、白馬岳では高山植物を意識することが多かったです。日本海に面し積雪量が多いこの地域は遅くまで花が咲いており、また種類も豊富なようです。盆明けに合宿するならば、北アルプス南部(裏・表銀座)や南アルプスよりもお花畑を楽しめました。

▲鑓温泉付近の烏帽子岩

鑓温泉からの下りでは雪渓に出くわしました。これは、予想していなかっただけに恐かったです。8月下旬ともなればたいていの雪渓は溶けてなくなり、横断することなどめったにないのですが、ぼくが行ったときは雪が多かったのか、ばっちり雪渓がのこっていました。それも、解けた雪が再びかたまりつるつるになっていたのです。ビビッて歩いていたら、転んでしまいました。生きた心地がしなかったです。

▲杓子沢付近の雪渓

下山後、単独で来ていたおじさん2人とタクシーを乗りあわせ白馬駅へ。どういうルートで登ったのかだとか、天気に恵まれてよかっただとかの山の話をしつつ、一緒に温泉に入ったりそばを食べたりしました。一期一会です。温泉は白馬駅近くの国民宿舎のものに浸かりました。ふと窓から外を眺めると、網戸越しの山々が青空に映えていました。

▲網戸越しの青空と後立山連峰