備中 2ルンゼ・1ルンゼ(2023-10-14~15)

最終更新日

メンバー

Y田さん、T橋さん、崎間

行程

  • 2023-10-14(土)曇
    09:00 用瀬小屋(集合)
    09:20/14:30 2ルンゼ
    15:00/16:00 キャンプサイド
    17:00 クライマーズハウス木の村
  • 2023-10-15(日)曇ときどき晴
    08:10 クライマーズハウス木の村
    08:45 用瀬小屋
    09:00/12:45 1ルンゼ(解散)

詳細

1日目:2ルンゼ、キャンプサイド

用瀬小屋の駐車場で、島根から来られたY田さんとT橋さんと合流。3人で2ルンゼへ向かう。2016年振りだ。アプローチはもっと遠い印象だったけれど、凄く近かった。

1. やさしいフェイス 5.10a RP(再)
久々の石灰岩に恐れながら取付く。足が滑りがちだけれど手はしっかり持てるのでなんとか再登。

2. ダンゴのリズム 5.10c TO
オンサイトトライ。4ピン目で腕の張りを感じ、さらに上に進む自信がなくテンション。もう少し上がれば大レストできたようだ。1テン。

3. ダンゴのリズム 5.10c RP
休憩後にトライしたらどうにか登れた。振りが中途半端だったので疲れてしまった。もっと楽に登れるようになりたいけれど、登れたのでよし。

▲ダンゴのリズム 5.10c

4. フェイス 5.11a TO
1ピン目が遠いので恐る恐る取付く。そこまではガバ。次のホールドで迷いテンション。上まで各駅でトップアウト。ヌンチャクをかけられただけでもよかった。

5. フェイス 5.11a TO
下部は順調。コルネのハングを越えてクリップした5ピン目から乗越すホールドが甘く感じて、テンションしてしまう。そこから上も苦戦して、結局3テンでトップアウト。

▲フェイス 5.11a

ここらでもう力尽きてしまったので、最後にどこか簡単な所を、とキャンプサイドエリアに移動し5.9を登る。

6. イエローブック 5.9 FL
2ルンゼに比べて傾斜が寝ているので登りやすい。

16時に終了。本日の宿は長屋坂の上にあるクライマーズハウス木の村。ビールで乾杯。Y田さんとT橋さんが用意してくださった鍋(大山で取れた野生のキノコ入り)をつつきながら、クライミングや山の話をする。睡眠不足気味なので21時過ぎに就寝。僕は車中泊を試したかったので、エブリイで眠る。

▲木の村のサンルーム
▲あえて車中泊

2日目:1ルンゼ

フローリング床のエブリイはかなり快適だった。車中泊で過去最高の熟睡感。6時過ぎに置きて身支度を整える。8時過ぎに出発して長屋坂に向かうと、クライマーがどんどんやってきたので、Y田さんの機転で1ルンゼに変更。

杉田商店を経由してトポを入手し、用瀬小屋の駐車場端部の石の橋を渡ったところから1ルンゼを登る。少し登ると長大な壁。すごいエリアだ。ひとまず簡単そうなルートを目指して、一番下のフェイスエリアから登る。

▲1ルンゼへは写真中央左の暗くなっている辺りからアプローチする

1. 青葉 5.7 OS
昨日の疲れか、微妙に前腕に張りを感じつつ登る。

2. 枯れ葉 5.6 OS
沢山生えている草を引っこ抜きながら登る。降りてくるとだいぶ壁がすっきりした。

3. 落ち葉 5.8c OS
出だしからけっこうバランスが悪く、中間部の核心部分も縦カチで耐えて登る。なかなかの強度で、とうてい5.8とは思えない。だから5.8cなのか。ギリギリでオンサイト。

▲落ち葉 5.8c

あとは難しいのしかないので、フェイスエリアの上にあるマルチエリアへ向かう。広いし壁が高い。取付きは藪に埋もれており、青空に映える広大な壁はまるで錫杖岳前衛壁のようだ。

4. 神楽街道 5.11b TO
杉田商店で入手したトポによると、左から3本目のラインが神楽街道。チムニー状から直上しハングを越えるのであろうと目星をつける。1ピン目がまず遠い。が、バックアンドフットが安定するので落ちはしない。ステミングを決めて1本目にクリップして一安心。左のコルネやフェイスに生えているノブ状ホールドを活用してジワジワ高度を上げる。手も足も粉っぽくて気を抜くと滑ってしまう。ワイルドで楽しい。チョーク跡などない。これぞフリークライミングではないか。残念ながら中間部で1テン。上部はガバのハング越え。繊細かつ豪快で楽しいルートなのでまた次回にトライしたい。

▲神楽街道 5.11b(全景)
▲神楽街道 5.11b(ハング下)

所用あって僕は13時前に切り上げ、岩場で解散。1ルンゼの余韻に浸りながら帰途についた。終始いい雰囲気で登れたし、昨晩も楽しかった。Y田さんとT橋さんに感謝。

感想

備中には2015年前後にはそこそこ通っていたように思う。長屋坂で5.11中盤をトライするようになったあたりから、石灰岩のツルツル具合に苦手意識が芽生えて、めっきり足が遠のいていた。今回、たまたま島根のY田さん達が備中に行かれるというので、合流させていただいた。最後に行ったのは2019年10月なので4年振り。

久々の備中は楽しかった。2ルンゼでは強いクライマーの登りを見学できたし、1ルンゼでは人影まばらなエリアで伸び伸びと登りを楽しめた。特に、最後にトライした「神楽街道」は、登っていて気持ちが高揚するナイスなルートだった。このルートはぜひ完登したいし、1ルンゼのさらに上部のエリアも見てみたい。なにしろ壁の高さが圧倒的だし、下草が茂って自然に還りつつあるのも、山岳系クライマーとしては登攀意欲をそそられる。