エブリイDIY (1) フローリングの床

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つくったもの

エブリイバンはもともと床がフルフラットになるのですが、ターボ付きグレードは後部座席に厚みがあるので、畳んだ際に若干斜めになります。また、荷室部分もよく見ると凸凹しています。車中泊時に快適に過ごせるよう、床を平坦に、ついでにフローリングにしました。

▲今回制作したフローリングの床

構想

全体的に平坦にするには、収納した状態の後部座席よりもやや高い位置にする必要があります。そうすると荷室部分にデッドスペースが生まれてしまうので、その部分を床下収納として活用します。

収納のためにはある程度高さがあるほど良く、一方で、床を高くしすぎると居住空間が狭くなってしまいますので、それなりに床下収納できて車中でも圧迫感がない高さとして100〜150mmにします。これくらいの高さであれば、パイプで骨組みを組むよりも、木の板を立てた方が簡単にできそうです。

後部座席を収納した上の床部分は、両方の座席を使う場合、右側のみ使う場合、左側のみ使う場合、にそれぞれ対応できるように、左右分割式とします。

以上を実現することを念頭に置いて、手持ちの材料をなるべく活用しつつ、入手し易い木材を追加して制作することにします。

制作

(1) 土台

土台となる木材を買いにホームセンターに出かけ、ロイヤルホームセンターで幅105mm×厚さ28mmの桧材を見つけました。長さ3000mmの物を念のため2本購入。エブリイの助手席を倒した状態でギリギリ車内に積むことができました。

幅105mm材は車体長さ方向に配置して、実寸を測って940mmに切断しました。左右の2本同じようにつくります。このままだと倒れてしまうので、車体幅方向に巾木を3本設置することにします。巾木の板厚分を土台の木にめりこませるように、コの字型の切欠きを入れておきます。左右の2本同じ位置に切欠きたいので、2本をクランプで固定した状態で丸ノコで刻みました。

▲巾木を乗せる部分をコの字型に切り欠いています

また、後席部分の板を乗せられるように、中央付近にも補助の支えを2つ設置します。こちらも同様に丸ノコで刻んでコの字型の切欠きを加えるのですが、板が短いと持ちにくいので、長い材料の状態で刻んで、最後に長さを切断して仕上げました。

▲土台

(2) 床

次は床です。板材は自宅にずっと保管していた厚さ15mmの構造用合板を使います。これは、昔プライベートウォールを設置していたときに使用していたので、クライミングホールド取付用の穴加工がしてあり、その穴には爪付きナットを取付けていました。爪付きナットは不要なので、マイナスドライバでこじって無理やり外しました。

▲爪付きナットを外すのは地味に大変

エブリイの床には、荷室形状にカットされた薄いシートが敷かれていますので、シートをいったん外し、形状を合板に写してから、合板を切断しました。ジグソーを持っていないので、丸ノコと手ノコで加工しています。切断後に#80でサンダーをかけ、それなりに滑らかにしました。

▲荷室のサイズを合板に写してから切断します

次に、後席を畳んだ上に乗せる部分も同様に合板を切断して作成します。左右片側ずつ畳んで、実寸を拾って切断します。

(3) フローリング化

合板を切断して粗くサンダーをかけただけでも、まあ悪くないです。さらに上質にするため、もう一頑張りして、桧のフローリングにすることにしました。フローリング材として売られているものは厚さが15mmや12mmが主流で、これでは厚すぎて15mm合板の上に張ると重くなってしまいます。

他に何かないかとコーナンプロで見つけたのが、9mmのパネル材でした。これなら幾分軽くなります。切断済の板材に、ボンドで張り付けます(最初は、ボンドに加えて細いビスでももうとしましたが、木が割れるし、ネジ部だけ浮いてしまったりするしで、上手く行きませんでした)。

▲木工用ボンドで9mmのパネル板張り

張る時にはフローリング材(フロアパネル材)を余分目にしておき、ボンドが乾いてから、余った部分をノコで切り落としました。切断部をサンダーで研磨すれば、ひとまず完成です。

できあがり

2日程かけてどうにか形になりました。

▲全体をフラットにした状態
▲後席右側を座れるようにした状態
▲後席左側を座れるようにした状態

フローリングの板張りが気持ちいいです。床下のスペースは思惑程大きく取れず、実寸で70mm程です。あまり収納力はありませんが、後部座席を使用するときに、その上に置く床部分を収納するのに役立っています。