小川山 (18) マラ岩、妹岩、クジラ岩

最終更新日

2012-08-04(土)。6:00-13:00 + 17:30-18:30。

前夜発、塩川ダムで仮眠して、夜が明けてから廻り目平へ移動した。6:30にはマラ岩のレギュラーの前に到着していた。

1. レギュラー[5.10c] ×。ヌンチャク掛けとムーブ確認のために、ほとんど各駅停車でトップアウト。要所要所、怖くてムーブを起こせない所があった。朝イチだからか、それとも先々週のロングフォールの後遺症だろうか。
2. レギュラー[5.10c] ×。ボルト5本目左のガバを取る所までは成功。最高到達点更新。その上のガバも取れたのに、レストしてたら不意に落ちた。ロープを解けないほど両腕がパンプしていた。
3. レギュラー[5.10c] ×。先ほどより低い所で落ちた。上部は照り付ける日差しが暑く、汗だくになりながら、回収のためテン山でトップアウト。

ぼくはダメだったけど、妻が本日2便目で「レギュラー」をレッドポイントした!小川山まで足を運んだ価値があったというものだ。一方、ぼくはこのルートはどうも苦手なので、しばらく近づくまいと心に決めた。実力を付けてまた来よう。

ギラギラしたマラ岩から離れ、妹岩のクラックを眺めた。「カサブランカ」か「龍の子太郎」にトライしたいけれど、両方とも別パーティーが登っている。その向かいにある、マラ岩の「ムードはいい線」を登ろうかどうしようか思案しつつ、とりあえずテーピングを巻いた。そしたらカサブランカがあいたので、トライしてみた。

4. カサブランカ[5.10a NP] OS。マスターカム1番からキャメロット3番まで、手持ちのカム11個を持ち登る。出だしが結構悪く、カムを3つセット。最初のバンドから上はハンドジャムとフットジャム。ハンドジャムは肘を落とせばしっかり決まった。クラックはフレアしているが、奥の方にキャメロット0.75以下のサイズのカムがよく効いた。枯れ木が詰まったクラックの下が難しく感じ、何度か足が滑って落ちそうになった。どうにか持ちこたえて、上部のフィンガー部分を越えて終了点にクリップ。頭上には雲ひとつない空が大きく広がっていた。生きているって素晴らしいと感じた。

5. 龍の子太郎1P目[[5.9 NP] OS。新しく買ったキャメロット4番を使ってみたくて、ワイド気味のこのルートにトライ。実質6mくらい。ほぼ1mおきにカムをセットした。核心部はレイバックで越えたけど、少し勇気が要った。

目標ルートの一つである「カサブランカ」をオンサイトできたので、ぼくはすっかり満足してしまった。妻は「カサブランカ」をトップロープでトライし、下部で苦戦したものの、最初のバンドに登ってしまえばその後はノーテンションできれいに抜けていた。この時点で13:00。睡眠不足なので休憩がてらナナーズへ買出し。戻ってテントを立てて、なんとなくビールで乾杯。そのまま昼寝。起きたらなんと17:00だった。

まだ明るいので林の中ボルダーのクジラ岩へボルダリングに行った。このボルダーは林の中にあるので、既に薄暗かった。いろいろ触りつつ、「グロバッツスラブ」の左の6級課題にトライ。3トライ目でムーブを解決し、上部まで続くガバフレークを取った。もうこれで落ちないな、と思いフレークを登る。あとはちょっとしたマントルをこなせば、手を離してかろうじて歩ける傾斜になりそうだ。だがしかし、マントルが返せない。やっぱり先々週のロングフォールの記憶がよみがえる。足元を見ると、4mくらい下にあるのは、マットではなく足拭き用の厚さ1mmくらいの布。マントルに失敗して落ちたらどうなるだろうか。1mmの布が吸収する衝撃力がほぼゼロであることは、頭の悪いぼくでも瞬時に計算できた。マントルを返すか、返さないか、行きつ戻りつ10分くらいの逡巡。僕はクライムダウンすることに決めた。すごすごと格好悪く、しかし必死の形相で降り、事なきを得たのであった。

この日はテントでぐっすり寝て(涼しいからよく眠れるね)、翌、日曜日の朝に帰宅した(午後から出張のため)。帰宅後、ネットでボルダリングマットを注文したのは言うまでもない。

本日の成果:カサブランカ[5.10a NP] OS、龍の子太郎[5.9 NP] OS