錫杖岳 注文の多い料理店

最終更新日

2012-09-08(土)

錫杖岳の注文の多い料理店(6ピッチ、5.9)を登った。

メンバー

  • 2名

登攀装備

  • 50mダブルロープ、ヌンチャク×3、アルパインヌンチャク×6、環付カラビナ×4、カラビナ×4、スリング120cm×4、マスターカム1番(青)~キャメロット5番を1セット、ナッツ半セット

行動記録

2012-09-08(土)[晴れのち曇り、ときどき雨]

  • 荒神の湯P 1:30/5:30 → 中尾温泉口P 5:35/5:45 → 北沢フランケ基部 7:50/8:20(クライミング開始) → 上部広場(クライミング終了) 12:20/12:30 → 北沢フランケ基部(下降終了) 13:30/13:50 → 中尾温泉口P 15:40

詳細

憧れの「注文」に登った。前夜発で荒神の湯駐車場に1:30着。3時間程仮眠した後、出発準備を整え、登山口のある中尾温泉口前に移動。ここに車を止め、アプローチ開始。途中何度か道を間違えそうになり、北沢フランケ基部まで約2時間かかった。目指すルートのある岩壁は西面にあるので日が差さず、所々濡れていた。念のためテーピングを巻き、カム一式を持ってクライミング開始。

【1ピッチ目】

リード。OS。前半はクラックがないので10mくらいランナウトした。全体的に濡れていた。

1ピッチ目を登る

【2ピッチ目】

フォロー。妻OS。テラスから左に少し下がり、左上する。

【3ピッチ目】

リード。OS。核心ピッチ。出だしが狭く、頭が岩に当って登りにくかった。ハングをレイバックで乗越せば、傾斜の寝たフェース。4番、5番をハングの所で使ってしまったので若干ランナウト。

3ピッチ目を見上げる

【4ピッチ目】

フォロー。妻OS。3ピッチ目と同じような感じ。

【5ピッチ目】

リード。OS。このピッチが一番面白く、また緊張もした。前半のダブルクラックは、細い方にフィンガージャムが決まった。後半は余りプロテクションがとれずランナウトぎみ。最後の方にボルトが1本あった。ビレイ点は広々としたテラスで、左方カンテルートと合流する。

【6ピッチ目】

フォロー。妻OS。出だしにボルト1本。叩くと乾いた音がして今にも剥がれそうなフレークが沢山あった。

6ピッチ目を登る

6ピッチ目の終了点でロープを外し、ちょっとした岩場を登ると、見晴らしのいい広場に出た。が、曇ってて展望なく、虫も多くて、いい印象ではなかった。

上部の広場

下降は50mダブルで3回の懸垂で取り付きへ。登りのパーティーがいたので、ロープは投げずにスリングで腰から吊るして降りた。なんだかんだで時間がかかり、降りた頃には下降開始から1時間が過ぎていた。

登山道はぬかるんで滑りやすく、とても気を使った。駐車場に戻った頃は疲労困ぱいしてしまった。錫杖岳、注文の多い料理店、憧れのマルチピッチルートの一つであり、妻と二人で全ピッチオンサイト/ノーテンションで抜けることができた。しかしなぜか、あまり充実感を感じなかった。これといった核心ピッチがなかったからだろうか、それとも天候と日当りがイマイチだったせいか。

帰りは平湯で温泉に浸かり、その日のうちに小川山へ移動した。

覚え書き

  • 懸垂下降が長いので、バックアップ用にプルージックロープを持っていくべきだった。ソウンスリングは使いにくかった。
  • 3ピッチ目と4ピッチ目はつなげた方が面白かったかも。その場合、キャメロット4番と5番が合わせて3つくらい欲しい。