南沢大滝・小滝 (1)

最終更新日

2012-04-08(日)

南沢大滝・小滝。9:30-15:00。

久しぶり(昨年12月以来)にアイスクライミングへ行った。場所は八ヶ岳の南沢大滝と小滝。いずれも今回が初めての場所だ。

5:00前に自宅を出発し、美濃戸口~美濃戸間の凍結した林道をからくも通り抜け、赤岳山荘駐車場に8:00頃到着した。南沢を登山道沿いに1時間程登ると、右手に沢筋に向かう明瞭な踏み跡が現れ、分岐から数分で南沢小滝が見えた。既に何パーティーかが登っているし、どんどん人が集まっていたので、ぼくらは南沢大滝へと向かった。

初めて目にする南沢大滝は、雑誌やネットで見た写真から想像していたよりも随分スケールが大きくびっくりした。大滝の中央を豪快にリードできればさぞかし面白いのだろうが、ぼくは自分の実力を客観的に判断し、向かって左端の、大滝で最も簡単そうなラインをリードする。上部は灌木が多くアルパインちっく。大木でトップロープをセットし、下部3メートル程の垂直な部分だけを、妻と交代で4~5本登った。

写真:南沢大滝

登る間に休憩していると、大滝をリードしている他パーティーの方がフォールする瞬間を目撃した。幸い無傷だった模様。アイススクリューがしっかりとその役目を果たしたんだなと妙に感心してしまった。

同じルートばかりで飽きてきたし、人も増えてきたので、南沢小滝に移動することにした。

小滝には誰もおらず貸切状態。皆午前中に小滝でアップし、大滝へ移動したのだろうか。滝の高さは10m強という印象。下部が垂直に近く、上へ行くほど傾斜が寝ている。多くの人に登られたようで、ポコポコと穴がたくさん開けられている。早速リードで取付いた。途中でなんとZクリップしてしまい、クライムダウンして修正したときに随分腕が張ったが、どうにかテンションかけずに完登できた。小滝ではリードで2本、トップロープで3本登った。

写真:南沢小滝をリードする

リードでスクリューをセットする際、保持する手を途中で入替えるとかなり楽になることに気付いた。すなわち、左のアックスで保持して右手でスクリューの先端をねじ込んだら、右のアックスで保持して左手を一瞬休ませ、引続き左手でスクリューのハンドルをグリグリ回してスクリューセットを完了させ、ヌンチャクをかけてロープをクリップする、という方法。

今回、おそらく今シーズン最後のアイスクライミングで、ちょっとコツをつかめた気がする。なにより暖かいのが良かった。気温は氷点下5℃程度だし日差しも強く、昨年12月のジョウゴ沢周辺や、昨シーズンの大峰でのアイスクライミングと比べるととても暖かかった。素手でお昼を食べられるくらい。天気は快晴。南沢小滝は貸切だった。本当にいい一日だったので、妻に「機嫌が良すぎて気味が悪い」と言われたほどだった。

15:00に撤収し、16:00前に赤岳山荘の駐車場着。中央道の渋滞はさほどでもなく、行きよりも1時間多くかかっただけで自宅に着いた。