裏同心ルンゼ (2011-12-25)

最終更新日

メンバー

崎間(L、記)、kinaco

行程

  • 2011-12-25(日)[雪]
    赤岳鉱泉 7:00 → 裏同心ルンゼF1 7:40 → F5上部 9:30/9:35 → 大同心基部 10:00 → 大同心沢出合 10:40 → 赤岳鉱泉 10:50/11:30 → 美濃戸 13:00

詳細

赤岳を登山した前日から引き続き、今日は裏同心ルンゼを遡行する。先週は間違えて右の支流を登ってしまう痛恨のルートファインディングミスをしてしまったので、今回はその再挑戦だ。朝6:00に起き、チョコバーと紅茶の簡単な朝食を済ませる。テルモスを暖かい紅茶で満たし、アイゼン、ハーネスを装着して出発。

F1には7:40に到着。1パーティー3人が登攀準備をしていた。単独の方がフリーソロでF1を越えている。ぼくらもF1はフリーソロで抜けた。思ったよりも傾斜があるように感じ緊張したが、足場が豊富なので難しくはなかった。

F2の3段滝手前で、傾斜はF1並。ロープを出しアンザイレンしている間に、フリーソロの2人組が来たので先行して頂く。今回も全ピッチぼくがリードさせてもらう。アイススクリューでランニングビレイを3点取り、3段の上まで抜ける。アイススクリュー2本でビレイ点を作り、妻をフォロービレイ。ロープ50mで丁度良いくらい。アイススクリューで作ったビレイ点はフォローの墜落に耐えられるのだろうか、イマイチ信用できないなあ、と疑いながらビレイしていたら、自分が足を滑らせてビレイ点にぶら下がってしまった。ビレイ点はビクともしなかったので、少し信頼できるようになった。

F2を登る

F3はF2を抜けたすぐ目の前にある。ランニングを2点とり、滝を抜ける。難しくはない。滝の少し上にある潅木でビレイ。

F4はナメ滝なので、コンテで通過する。

F5は一番傾斜が強く、緊張する。アイススクリューをねじ込んでいるときにアックスを1本落としてしまう。幸い2mほど下で止まったので、クリップしてからクライムダウンで拾って事なきを得た。気をつけねば。再び登る。抜け口のところが動きにくく、すごく緊張した。滝を抜けたところでアイススクリューでビレイ点設置。このときものすごく手指が冷たく、セルフをとるのも辛いほど。フォローで登ってきた妻もものすごく手が冷たくなったらしく、今にも泣きそうだった。

F5

9:30、無事全部の滝を抜けた。セルフをとったまま、テルモスの紅茶を飲み、行動食を少し口にし、ほっとする。ロープを外し、大同心の基部まで登る。この登りも結構きつかった。辺りは雪で真っ白だが、ときおりガスが薄れ大同心が威圧的な顔を出す。あわよくば小同心クラックに継続、と考えていたが、そんな余裕のある天気ではなかったので、おとなしく大同心稜を下る。10:50、赤岳鉱泉着。

パンを買って帰りました

覚え書き

  • 寒さ対策に、靴の中に中敷タイプの使い捨てカイロ(「足ぽかシート 8時間」、3足分で400円くらい)を入れた。ビレイ時の冷たさがかなり緩和されたと思う。少し歩くと足の裏全体がポカポカ暖まるのが嬉しかった。ただし足指の先端は冷たくなった。
  • アックスを落とさないように気を付けたい。