尾白川 ガンガノ沢・刃渡り沢 (2013-01-12〜13)
メンバー:SIK(L)、S間(記)
概要
今シーズン3回目のアイスクライミングは尾白川下流域。1日目はガンガノ沢、2日目は刃渡り沢で登った。
詳細
2013-01-12(土)[晴れ]
06:00 東京
09:20/10:00 道の駅はくしゅう
10:30 林道ゲートP
11:00 ガンガノ沢出合
11:30 F2下
13:00 シークレット大滝F1下
16:00 シークレット大滝F3 上
16:30/17:30 シークレット大滝F1
19:00 ガンガノ沢出合
19:30 林道ゲートP
19:50 道の駅はくしゅう
23:00 就寝
日向山駐車場ゲートの手前、ヘアピンカーブ下に冬季ゲートが設置されていた。その手前に4台車がある。運良く1台分空いていたので駐車。林道歩き30分でガンガノ沢出合の東屋に到着。先行パーティーのザックがデポしてある。F1錦滝は未発達で登れそうにないので、登山道から巻いてF2へ。1パーティー3人がトップロープを張っている。
ここで登攀準備。荷物をザック1個にまとめ、SIKくんリードでF2を越える。ぼくはフォローで、SIKくんのノミックをお借りして登る。アックスの跡にフッキングするだけで、ノミックのピックがぐいぐい食い込む。乗越しの緩傾斜部以外ではすごく使いやすい。
F2を越えたらロープを外してしばらく歩く。向かって左の壁に染み出しが氷った感じのやや立った滝が現れた。ガイド本には記されていないので、シークレット大滝と呼ばれてるらしい。1P目、ぼくのリード。下部10mくらいが傾斜強くて難しく感じたものの、アックス、アイゼンともに良く決まるので恐怖感は少なかった。が、スクリュー8本が途中で尽きてしまい、上部の緩傾斜部を10mランナウト。非常に恐怖だった。ロープを40m伸ばして灌木でビレイ。
シークレット大滝2は雪面をトラバース後、垂直部が2つある部分を登る。フォローでもパンプした。1P目と同じくらいの難しさに感じた。3P目は傾斜緩く、III級くらい。3回の懸垂下降でF1下に戻る。途中、F1上にトップロープをセットして、左側にあるバルジ状を登ることにした。が、時刻は既に16:30。もうすぐ暗闇だし、ぼくはデポしたザックにヘッデンを忘れてしまったので帰りたかったのだが、SIKくんはナイト・アイス・クライミングに燃えていた。運良くSIKくんがヘッデンを2個持っていたので、首尾よくナイトアイスを実行する運びとなった。
氷瀑に向けて光を当てると、氷を通じて光が拡散するため、思いのほか明るい。トップロープならば十分に登れる。1本ずつ登って満足したので回収。2回の懸垂下降を交え林道に下山。暗くても、積もった雪がヘッデンの光を反射してくれたので、結構歩きやすかった。夜間行動のいい訓練になった。道の駅まで戻り、駐車場でささやかに宴会し、車中泊。
2013-01-13(日)[晴れのちくもり]
07:00 起床
08:30 林道ゲートP
10:00 林道終点
11:00/15:30 刃渡り沢F4
17:00 林道ゲートP
22:00 東京
1.5時間のアプローチで刃渡り沢のF1に着くと、多くのパーティーが順番待ちしていたので、巻いて上へ進む。F2も巻く。F3の双翼の滝はビシャビシャなので巻く。F4はバッチリ氷結。SIKくんとのリードジャンケンに初めて勝利したので、向かって右の50m大滝へ臨む。
下部の緩傾斜部を登った所にビレイ点を設置し、ロープを結んで出発。10m程登って、最初の垂直部にとりかかる。長さは7~8mくらいか。下からは凹角状に見えたが、実際行ってみるとノッペリしていてステミングできない。氷も堅く、強く打ちこむと割れてしまう。カチ割りながら思い切りアックスを打込み、パンプに耐えながらスクリューを入れるこ3回。ようやく垂直部を抜けた。ぼくの限界クライミングだった。後はレストしつつ上まで抜け、大木でビレイ。下のビレイ点から30m強。
フォローのSIKくんを迎え、トップロープを設置して懸垂下降。SIKくんのノミックで垂直部分の左よりを登ってみる。傾斜が強いとノミックは素晴らしい性能を発揮する。持ちかえも楽だ。SIKくんは2本登っていたが、ぼくは疲れて1本しか登れなかった。それでも回収すると時刻はすでに15:30。暗闇に追われながら下山。
道の駅の隣のスーパーでノンアルコールビールと軽食を購入し乾杯。途中、韮崎温泉で炭酸泉に浸かり温まった。
備忘録
- アイスクライミングもスポーツクライミングと同様に、やはり足が大事だ。いかに足を安定させて腕の負担を減らすかが課題。アイスクライミングの足のバランス感覚と耐恐怖感覚は、スラブ登りに似ている気がする。
- これまで、蹴りこんだときにアイゼンがずれる(アイゼン:リンクスおよびサイボーグ、靴:モンブランGTX)と感じていたが、フィットが緩いだけだった模様。ガチガチに固定したらずれることはなく、快適に登れた。