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重い腰を上げてメルカリデビューをしてみた。登山やクライミングをしていると、どうしても道具が増えてしまうし、いざ整理しようとしても「これは高かったしなあ」という気持ちが邪魔をして、とりあえずとっておくか、と無駄に物が増え続けてしまう。かといって、そこらのリサイクルショップに持ち込んでも、クライミングギアの価値などそうそう知られているものでもなく、買い叩かれてしまう。

そこでメルカリである。フリマアプリの代表というべき確固たる地位を築いているメルカリでは、クライミングや登山のマニアックな道具たちが適正な価格で流通している。思い立って出品してみると、するすると取引が進み、売れた後の発送とその後の処理が凄くスムーズで感動した。

相手の住所を知ること無く、こちらの住所を知られることもなく、荷物を相手に届けられるのが素晴らしい。当然、宛名書きをする必要もない。メルカリのアプリ上で荷物のサイズなどの情報を少しだけ入力し、二次元バーコードを表示させ、コンビニやPUDOステーションに持っていけば発送手続きが終わる。翌日か翌々日には相手に荷物が到着している。こんなに便利になっていたのかと隔世の感がある。

メルカリで物が売れたからといって、もともとはその物にメルカリで売れた以上の金額を出して購入しているので、儲けがある訳ではない。だけれど、捨てるに捨てられなかった物を減らすことができ、その物が誰かに有効活用されて、さらには自分にもお金がある程度戻って来るのは良いことだ。取引価格の10%はメルカリに召し上げられるのだけれど、その売上でメルカリはこのようなシステムを運用しているし、イノベーションを推し進め続けているので、適切な金額だろう。

メルカリはその開発システムの中身をGitHubで公開している。すごいことだ。システムがオープンソースで開発されたソフトウェアによって支えられているから、メルカリも開発したソースを世の中に公開します[1]mercari engineering, オープンソースの考え方、という姿勢が尊敬できる。