雪彦山 地蔵東稜~すべり台~大凹角(2023-04-02)

最終更新日

一週間前に敗退した雪彦山の地蔵東稜に再度トライしてきた。すべり台左のクラックと大凹角のクラックを登る個人的クラックセレクション。

メンバー

単独

行程

  • 2023-04-02(日)晴
    07:30 加古川市
    08:50 賀野神社
    09:15 東稜取付
    10:30 すべり台取付
    11:35 すべり台上
    11:55 大凹角取付
    13:25 地蔵岳
    14:15 賀野神社
    16:00 加古川市

詳細

東稜ノーマル1・2ピッチ目

9時過ぎに東稜の取付着。先行は1パーティー2名のみ。今回はグリグリを落とさないよう慎重に操作して1ピッチ目を無事完了。ところが、2ピッチ目を登っている途中でロープが出なくなった。1ピッチ目を登り返すときのフィックス箇所を解き忘れていたのが原因。途中の支点で下降してフィックスを解いてまた登り返すという手戻りが発生してしまった。事前準備を横着して見切り発車した結果、余計に時間がかかるという典型例。まるで僕の人生の縮図だ。

▲山には桜がちらほら
▲ロープが出なくなった辺り

すべり台

2ピッチ目終了点からすべり台下のテラスへは、斜めの懸垂下降でアクセス。60mシングルロープで足りた(50mではやや足りないかも)。テラスより一段下まで懸垂下降して、いったんロープを抜いて、2m程登り返してテラス着。ここで一休み。

すべり台左のクラックは、2018年12月に掃除して再開拓したルートで、当時は5.10bと勝手にグレーディングした。その感覚が正しかったかどうかを確認したくて、今回久々に登ってみると、いやあ難しかった。昔の自分もなかなかやるなと感心してしまった。5.10bというのも妥当な感じ。苔やシダのせいにしてカムエイドでどうにかトップアウト。

すべり台の守護神のような大木にロープフィックスし、ギアを回収しながら下降する。フィンガーサイズのカムが決まりすぎて、なかなか外れずに焦る。無理やり横にスライドさせてなんとか回収。登り返しもしんどい。すべり台の終了点から樹林帯までも若干緊張するクライミングとなる(ここはロープを出さなかった)。

▲すべり台
▲左のコーナークラックを登る
▲稜ピコ 5.10b

大凹角・最終ピッチ

樹林帯を少し登り、東稜ノーマルのチムニーを出た所に合流してしばらく歩き、馬の背の手前で右の樹林帯に降りてトラバースすると大凹角。ここは、正面壁左端に位置する。大凹角の取付テラスまで取付きまでII級くらいの岩場がややスリリング。

ロープトラブルはもう嫌なので、イケアの袋にきれいにロープを詰め直す。急がば回れだ。三峰あたりには、甲高い声で鳴くかっこいい鳥が2羽飛んでいる。はやぶさだろうか。写真撮影を試みる。

さて、登り出すと、こんなに難しかったかな、と思う。僕が下手になっているのだろう。クラックが広く、キャメロット#3までのカムでは決められる場所が少なく心もとない。#4あるいは#5まで持って来ればよかったか、と感じたところに新しいボルトがある。休み休み登って、高度間のあるテラスでフィックス。下降して回収してザックを背負って登り返す。登り返しは常にしんどい。

最後は地蔵岳山頂に抜けるピッチ。大凹角の終了点から右にトラバースし、加古川~紅菱会ルートの最終ピッチに合流する。傾斜は緩いしガバばかりなのだけれど、残置プロテクションはハーケンとリングボルト1本ずつ、カムも決めづらいので緊張感あり。

例によって登り返し、地蔵岳山頂でハーネスからロープを解いて、ようやくホッとする。リード5ピッチ、登り返しも5ピッチで、都合10ピッチのクライミングとなった。

▲地蔵岳。中央部が大凹角
▲はやぶさらしき鳥(その1)
▲はやぶさらしき鳥(その2)
▲堂々たる大凹角
▲最終ピッチの出だし

感想

体力やクライミング力の低下を痛感しました。前半、またしてもロープワークでトラブルがあったものの、後半はきちんと予防できて、やっとマルチピッチのロープソロに慣れてきました。ロープソロは、同じピッチを必ず2回登ることになるので、体力勝負です。

なんでこんなに危険でしんどいことをしているのだろうと思います。もちろん、やりたいからやっていますが、僕のような一般人が一般的なクライミングに挑戦したところで、何か新たな物事を達成できるわけでもないしな、と思うこともあります。ただ、挑戦することや何かを極めようとすることの大変さや大切さ、尊さのようなものは分かるようになってきた気がします。

備忘録

  • ロープソロで登りだす前に、毎回ロープをきちんとさばく方が、結果的には早い。急がば回れ。
  • 今回は軽量化のためにペツルのベーシックをアッセンダーとして使ったものの、登り難くて耐力を消耗した。多少重くても、ハンドル付きアッセンダーの方が最終的には効率がいい。