雪彦山 地蔵岳東稜(2024-05-18)

最終更新日

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2024-05-18(土)晴
    12:10 加古川市
    13:05 賀野神社
    13:30 東稜取付
    14:45 チムニー取付
    15:40 最終ピッチ取付
    16:10 地蔵岳
    17:00 賀野神社

詳細

ふと思い立って山でクライミングしたくなった。手軽かつ登りごたえのある場所といえば雪彦山の地蔵岳東稜だ。ここは関西では定番のマルチピッチルートなので、季節がいい時期には大変混み合う。午後からなら、あまり人がいないだろうと目論み、ちょっと遅めに入山することにする。

正午過ぎに自宅を出て、東稜の取付きに13時半着。期待どおり、この時間に登っているクライマーは誰もいない。ギアをセットし、下部スラブの1ピッチ目を登る。ロープソロによって1人でマルチピッチルートを登るというのは、親元を離れて初めて一人暮らしをしたときのような自由さがある。

▲取付から見上げる下部スラブ
▲1ピッチ目を登る

心配だった暑さはなく、ひんやりとした風が通り抜けて心地よい。2ピッチ目は、右よりのラインを登ると思ったより難しくて緊張する。大木を通り過ぎ、チムニーの手前のビレイ点まで50mロープいっぱい伸ばしてピッチを切る。久々のマルチピッチなのと、今回初めて履く靴なのとが相まって、つま先が痛くなってくる。

3ピッチ目はチムニー状。このピッチのために持ってきた2つのカムを決め、ハンドジャムも決めて快適に登る。しかしつま先が痛い。そして、リードは楽しいけれど、登り返しは毎回疲れてしまう。まるで修行である。

▲チムニー状

チムニー状ピッチを抜けるとしばらく歩きなのでロープをザックに収める。少しでもつま先の痛みを和らげられないかと、靴紐の結び方を工夫してみる。つま先を少し緩めにして、甲のあたりをきつ目にすると、多少は痛みが和らいだ。

途中の馬ノ背はIII級くらいで緊張するものの、大したプロテクションが取れないのでロープを出さず慎重に進む。

最終ピッチは高度感があり爽快。中間のトラバース部分にしっかりしたプロテクションが追加されていた。メンテナンスされている方々に感謝だ。山頂の終了点に到着し、ロープをフィックスして下降し、本日最後の登り返し。遠くの空に、月明かりが灯りはじめている。

▲最終ピッチを登り返す
▲アッセンダーの向こうに輝きはじめた月が見える
▲地蔵岳の頭に到着してほっと一息