豪渓 開放されたエントロピー(2023-08-26)

最終更新日

先月に引き続き今年2回目の豪渓。今回は4人パーティー。先月より、いくぶん気温が下がったようだ。駐車場の風が心地よい。

登ったルート

1. キャバレー 5.10b RP
25m程。前回来た時は中間部の小ハングを超えた所で疲れてテンションしてしまった。今回は、まだ疲れていなかったのと、フリクションがよかったので、無事に完登。いいルート。

2. 開放されたエントロピー 5.10d RP
初めて豪渓に訪れた2019年以来のトライ。35m程。80mロープをハーネスに結び、キャメロット0.3〜0.4を2セットと、4、5、6を各1つ持って取り付く(6番は使わなかった)。出だしのフィンガーからハンドが思ったよりバランス悪く早速落ちそう。中間部ではカムが足りないかもとヒヤヒヤし、トラバース後から小難しいフェイスムーブでワイドパートに入る。4番をセットして少し上がり、5番サイズが2m程続くセクションに到着。前回はここのムーブができなかった。たっぷりとレストし、いざ、ハンド・フィストのリービテーションを決めてみる。決まってる?決まってるはず!?半信半疑で加重して足を上げる。いったんリービテーションを解除して、片手ずつクラックの縁をもって少しずり上がり、もう一度ハンド・フィスト。さらに足を上げると上部のガバに手が届いた。疲れた。無我夢中で最後のハンドジャムを決めて終了点にクリップ。これほど嬉しいことがあるだろうか。

▲開放されたエントロピー 5.10d

3. ヒート・デス 5.10d TO
次の目標は例のシンハンド。10mもない長さに難しさが凝縮されている。前回は左の壁に足を伸ばさねばカムをセットできなかった。今回は多少進歩したのか、上部のフェイスムーブ手前のハンドジャムまでどうにかムーブをつなげる。シンハンドはハンドジャムやフィストジャムのようにバチッと決まった感じが分からないので不安だが、差し込んでいるだけで、それなりに強度が出るようだ。しかし、ここまでで疲れてしまい、恐怖も相まって上部のフェイスムーブで何度もテンション。

4. ヒート・デス 5.10d TO
休憩を挟んでの再トライ。今度こそはと思うものの、気持ちに体が追いつかず、1便目よりひどい有様でトップアウト。また次回。

5. ヒート・オブ・ザ・モーメント 1P目 5.10b TR
トップロープに便乗させていただく。タイトハンドの好ルートだ。10m程。

感想

書籍や動画でイメージしていたリービテーション(両手でジャミングする技術)を初めて実践で活用できた。長いこと憧れていた「開放されたエントロピー」を登れたことは、単に1つのルートが登れただけでなく、僕なりに積み重ねてきた事どもを肯定されたことでもある。