最終更新日

クラック狙いで今年2度目の小川山。前日の台風接近で天候が危ぶまれたものの、結果的には、土曜日の朝に少し雨が降っただけで土日とも登れた。

メンバー

NKMさん、N耶さん、崎間

行程

  • 2023-09-08(金)曇
    22:00 舞子(集合)
  • 2023-09-09(土)雨のち晴
    04:10 廻り目平着
    08:00/09:00 親指岩
    10:30/16:30 屋根岩1峰東面
    17:00 廻り目平
  • 2023-09-10(日)曇
    05:30 起床
    06:50/08:30 八幡沢春のもどり雪
    08:40/09:00 八幡沢左岸スラブ
    10:00/13:30 兄岩
    14:40 廻り目平発
    21:20 舞子(解散)

詳細

1日目:2023-09-09(土)

夜中移動してテントで仮眠。雨の音を聞きながらまどろむ。7時に起きると太陽が出ている。昨日からの雨で地面は濡れているけれど、ひとまず、雨でも登れる小川山レイバックに向かう。

親指岩

1. 小川山レイバック 5.9 RP(再)
濡れてはいないけれど湿ってて下部がつるつると滑り、落ちるかと思った。上部は快適。

▲雨後の小川山レイバック 5.9

ここで、関東から朝移動されたN耶さんと合流。親指岩はフェイスもクレイジージャムもびしょ濡れなので諦めて、乾きの良さそうな屋根岩へ向かうことに決定。

屋根岩1峰東面

新小川山トポの地図に従ってパノラマ遊歩道からクライマー道へと進む。途中のバイシクルダイクを見学し、さらに奥の上へと歩いて目標の岩場に到着。

2. プリンセス 5.10b OS
新小川山トポ下巻の写真をみてあこがれていたルート。下部はフィンガークラックのようなフェイス。上部はハンドクラックだけど浅くてなかなかにジャミングしづらい。登っていて楽しいルート。爽快。

▲プリンセス 5.10bの上部クラック

3. フィジカル 5.11a TO
人工壁のようなガバが続くフェイス。見た目より被っている。4ピン目まではがんばって登ったものの、その上は手が張って怖くなってしまいA0してクリップ×2の残念な登り。N耶さんが余りにも軽々と登ったので、僕にもさくっと登れそうな勘違いをしてしまったけれど甘かった。

▲フィジカル 5.11a

4. ランダムウォーク 5.11a TO
下からみるとホールドが沢山ありそうに見えたのに、2ピン目でテンション。実際登ると縦ホールドばかりで、しっかり体を振らないと効かせられなくて大苦戦。這這の体でトップアウト。N耶さんが余りにも軽々と(以下略)。

5. 曲線美 5.10b FL
円弧状の左上クラック。奥にハンドを決めて右足でフットジャム。フェイスにスメアした左足が滑りまくる。この体勢は腰が痛く、泥臭い根性登りで完登。終了点直下の縦クラック奥に蝙蝠が住んでいた。

けっこう登った印象だったのに、数えてみれば5ルートのみ。クラックとフェイスを交互に触ったので、いろいろ登った気になったのかも。屋根岩1峰東面は面白いルートがひしめくエリア。まだ触ってないルートも多いのでまた来たい。

夜はN耶さんのお知り合いのクライマーの方々交えて総勢7人で宴会。そのうち1人はずっと前に1度アイスクライミング(ウメコバ沢)へご一緒したSさん。クライミングの世間は狭い。個性的な方々の個性的なお話しを拝聴していると、自分はなんて没個性なんだろうなと思う。いろいろと御馳走になり、ありがとうございました。

2日目:2023-09-10(日)

清々しい朝。まずはマルチピッチへと、NKMさんのご案内で、実はまだ行ったことがなかった「春のもどり雪 4P 5.7」へと足を運ぶ。

八幡沢

1. 春のもどり雪 1P目 5.7 OS
気持ちのいいスラブ。

2. 春の戻り雪 2P目 5.7 フォロー
気持ちのいいスラブ。

3. 春の戻り雪 3+4P目 5.7 OS
気持ちのいいスラブと最後フェイス。C03、C075、C1を使用。

▲春のもどり雪3P目途中から下を見る

下降は50mダブルロープでの懸垂2回で取付きまで。すっきりした壁の長く爽快なマルチピッチで、人気なのも頷けるルートだった。帰りがけに左岸スラブで1本登る。

4. ジャーマンスープレックス 5.10c TO
3ピン目のクリップまでは順調。その上のどスラブで、やはりずり落ちてしまう。何度かフォールしながらスメアする場所を探して、A0せずにトップアウト。左足にどうにも乗り込めないと思ったら、TC Proのソールがすり減って無くなっていた(言い訳)。

▲よく見るとソールがほぼ無くなっていたTC Pro

兄岩

いったんテン場に戻り、装備を整えて兄岩へ移動。N耶さんら3人と合流。

5. アルパイン少女マミ 5.12a TR
お言葉に甘えてトップロープで触らせていただく。中間のトラバースから小ハング下のアンダーを取って足を上げて小ハング上のホールドを掴むまでが核心か。花崗岩ボルダー4級くらいのムーブに高度感が加わる。トップロープなのをいいことに、何度もトライしては落ち、なんとなく、ムーブ解決の糸口を掴めた気はする。

6. 無名クラック 5.7 FL
八王子ルートの右側にある短いクラック。

7. 最高フレーク 5.9 OS
下部は傾斜が強くなかなか登りにくい。ちょっと登るとハンドジャムが上部まで続いて楽しい。

14時前に岩場から引き上げ、テントを撤収して帰路に着く。所々雨。一宮あたりで少し渋滞があったのみで比較的スムーズに流れた。

感想

兵庫県から前夜発1泊2日だと、車移動の時間と岩場で登る時間が同じくらいなので、少々慌ただしく過ぎ去った土日だった。雨後だというのに屋根岩1峰東面はほとんど乾いていた。聞いた話では、さらに高い場所にある屋根岩5峰はパリパリだったとのこと。

肝心のクライミングは、目当ての「プリンセス5.10b」を1撃できたのはよかった。一方で、フェイスルートは大いに手こずってしまった。7月末からジムで続けてきた持久トレーニングは、果たして効果があったのか。多少はパンプしにくかった気はする。でもやっぱり、傾斜のあるルートやカチのルートでは体の重さがネックだった。残念ながら体重は2ヶ月前と変わっていないので、もうちょっと絞りたい。

今回、N耶さんのおかげで、名古屋や静岡のクライマーとお話する機会が得られたし、難しいルートにもトライすることができた。感謝。