五竜岳(2025-04-12~13)

最終更新日

メンバー 

HTさん、崎間 

行程

  • 2025-04-11(金)雨のち曇 
    20:40 加古川市
    22:00 大阪市街(集合)
  • 2025-04-12(土)晴
    03:30 道の駅白馬(仮眠)
    08:20 テレキャビンとおみ駅
    08:40 アルプス平
    12:00/12:20 西遠見山手前(幕営準備)
    13:00 G 0取付偵察
    14:10/14:20 五竜山荘
    15:30 五竜岳
    17:20 西遠見山手前BC(幕営)
  • 2025-04-13(日)雨
    04:00 起床
    04:50 出発
    07:10 アルプス平駅
    08:20 テレキャビンとおみ駅
    14:30 大阪市街(解散)
    16:15 加古川市 

詳細 

1日目:遠見尾根から五竜岳 

テレキャビンはぐんぐん高度を上げ、腕時計の高度計は秒速5mくらいで増加している。残念ながらガスに巻かれて周りが良く見えない、と思っていると、急にスカッと青空が広がった。どうやら僕たちは、雲海の中にいたようだ。さわやかに滑走するスキーヤーやスノーボーダーとは逆方向に、遠見尾根へ向かって登りはじめる。 

▲遠見尾根から五竜岳(スケッチしてみました)

無風快晴で遮る物の無い尾根からは、五竜岳と鹿島槍が良く見えて、展望は申し分ない。その代償に、照り付ける太陽と雪面からの反射でとても暑い。シャツ1枚になり汗を流しながら急登をよたよたと進む。3時間強歩き、西遠見山の手前に平坦地を見つけてテン場とする。念のため、テントの張り綱を灌木に結わえておく。 

五竜岳には、武田菱を登るGII、その向かって右手のリッジを登るG0というバリエーションルートがある。今回、2日目早朝にGIIを登る計画であるが、あいにく明日は朝から雨予報だ。登るなら今日のうちに、GIIよりも短いG0を、と目論んだ。登攀装備を着けて取り付きへ向かおうとしたけれど、春の陽気で緩んだ谷にはいくつものデブリがあり、なかなかに不気味だ。本当にこの谷を下まで降りるのか、降りたとして登れるのか、と逡巡する。HTさんと話し、昼間に登るのは気持ち悪いので、今回は諦めることにする。 

▲西遠見山から五竜岳

せっかくなので、一般道から五竜岳を目指す。14時過ぎに五竜山荘着。HTさんは足が不調のようなので先にテントに戻り、山頂までは僕だけで向かう。ここまできたらピークはすぐかと思いきや、たっぷり1時間以上かかる。最後の稜線を越えて見えた向こう側には、剣岳、立山が広がっている。そして、白く輝く稜線沿いの遥か遠くには特徴的なとんがりの槍ヶ岳もちょっとだけ見える。素晴らしい展望だ。いかに情報技術が発達したとはいえ、空気感とスケール感というのは、その場に行かないと理解しにくい。ここに来れて良かった。 

▲剱・立山方面
▲鹿島槍方面

日が傾き始め、昼間ぐさぐさだった雪も固まりつつあるなか、1時間程歩いてテントまで戻る。HTさんが元気に迎えてくださりホッっとする。水をつくり、フリーズドライの簡単な夕食を済ませ、日暮れと共に眠りにつく。 

▲快適なテン場

2日目:下山 

朝から悪天予報だったので、荒れる前に下山するべく4時起床。5時過ぎに出発。1時間くらい歩くと雨が降ってきた。びちょびちょになってアルプス平駅に到着。駅の中は雨がしのげてありがたい。ケーブルカーの動き等を観察して時間を潰し、始発の08:15のテレキャビンに乗る。雨の高速道路を帰阪。 

▲2日目の朝はホワイトアウト
▲アルプス平駅で始発を待つ

感想 

G IIにもG 0にも行けなかったけれど、個人的に、積雪期の五竜岳は初めてだったので、とても楽しかった。中遠見以降は人影もまばらでのんびりと過ごせた。春山特有の、寒いのだか暑いのだか分からない空気感が心地良かった。 

備忘録 

  • テレキャビンは販売所で往復3700円を購入。チケットはICカードで渡され、カードを返却するとデポジットの500円が返却される。 
  • G 0やG IIの頭から五竜岳山頂まで1時間弱かかる。