Recording

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このサイトを作成した動機は山行記録を残すことだ。これから行く山の記録はもちろん、過去の山行記録も集約したい。そんなに多くはないけれど、ワンゲル時代、前の山岳会時代、組織に所属していない時代、今の山岳会時代、それぞれの記録がいろいろな場所に散逸している。もう閉鎖されてしまったサイトのバックアップファイルだったり、以前使用していたブログだったり、無料レンタルサーバだったり、Evernoteの中だったり、Dropboxのテキストファイルだったり、いろいろな所にある。

5年以上前の山行記録を読み返すと、ほとんど詳細を忘れてしまっているので、自分の文章ながらけっこう面白い。そんなことを考えていたのかとか、いまと文体があまり変わってないなとか、そんなことも知らなかったのかとか、過去の自分を振り返る事で気づくことがたくさんある。と同時に、記憶というものはあいまいなので、文章にして記録することの大切さを思い知らされる。

記録の断片を集約し、忘却してしまった記憶をリフレッシュしていく(より事実に近い状態に蘇らせる)作業は、手間ではあるが手間をかけるだけの価値があるように思う。有名な脳科学者である池谷氏によれば、

脳が存在する目的は「予測し準備すること」です。次に何が起こるかを予期することができれば、先手を打つことができます。予想が的中し、そして対応策が功を奏すれば、生存できる確率は高まります。この予測のために必要なデータは、過去の経験、つまり「記憶」です。

https://www.yakusaku.jp/research.html

ということだそうだ。記憶力の悪い僕だが、少なくとも山での情報くらいは記憶の精度を上げておき、生存できる確率を高めておきたい。