堡塁岩で役者を登る (2019-12-07)
メンバー
Tさん、崎間
行程
09:00 JR六甲道(集合)
09:30/15:30 堡塁岩
16:00 JR六甲道(解散)
詳細
前回触った「役者」にトライしたくて、寒いのを覚悟で12月の堡塁岩にTさんと共に訪れた。岩場は思ったよりも寒くなく、貸切だったし、岩のコンディションも良くて、最高の環境だったかも。
- 電光クラック RP(再)
- 役者 5.11a TO
- 役者 5.11a RP
- スリーパーホールド 5.11b FL
- みちくさ 5.10d TO
まずは中央稜南面でアップ。岩は冷たいのでホッカイロをチョークバッグに忍ばせる。久々に「中央クラック」を登ろうとしたものの、冷たさとプロテクションの貧弱さに心が折れて電光クラックに変更。こちらもなんだか怖かった。
続いて、目当ての「役者」にトライする。前回はトップロープで探っただけだったので、今回が初めてのリード。ボルトは3本しかないけれど、カムを3個くらい加えると丁度良いプロテクション間隔となる。1便目はムーブ探りとプロテクションセットに専念し、気合の2便目でなんとか完登。フック系ムーブとジャミング技術の両方が活躍する珠玉の1本だと思う。トポによると、最上部は右のカンテ沿いから左にトラバースしていることに帰宅後に気づいた。登っているときは、岩頭に立つために最も素直なルートとして、右のカンテ沿いにトップアウトしてしまったから、正規のルートではなかったかも知れない。でも、まあ、自分なりに考えて満足できるラインから登れたので良かった。
(追記:最上部を右に行くと正規のルートではなく「大根役者」と言われ2グレードくらい下がるとのことです…。)
次は、ジグザグクラックの左のカンテラインの「スリーパーホールド」を登る。Tさんがヌンチャクをかけてくれたので、2番手の僕はフラッシングできた。ボルト4本目前後に難しさが凝縮されている。役者よりもスリーパーホールドの方が登りやすいので、グレードが逆転していると感じた。
最後、西稜から中央稜に帰る途中にある帰り道岩で「みちくさ」を登る。小川山にありそうなスラブ。久々に不意落ちする。A0しながら1回トップアウトしたのみで終了。ムーブ的にはこのルートが今日一番難しかった。
思えば、堡塁岩には10年前に初めて訪れた。僕にとって、まともにクライミングした初めての岩場でもある。この岩場とクライミングが大好きで、今は亡き20歳年上の先輩がいた。5.9も登れなかった僕は、5.11台を軽やかに登る先輩に憧れていた。とても上手いのに、リードするのは嫌だったらしく、トップロープでしか登らない変わった人だった。堡塁岩に来ると、いつもその先輩を思い出す。