雪彦山で壁掃除 (2020-09-12)

最終更新日

沢登りに行こうと思っていたけれど、金曜日の雨で増水してそうだったので中止した。代わりに雪彦山へ登り、地蔵岳正面壁の加古川〜紅菱会ルート核心部の掃除にいそしんだ。

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2020-09-12(土)
    07:30 高砂市
    08:40 賀野神社
    09:15 地蔵岳山頂
    09:30/14:40 加古川・紅菱会ルートの掃除(5.11bのピッチ)
    14:40/14:55 地蔵岳山頂
    15:30 賀野神社
    17:00 高砂市

詳細

(1) アプローチ

賀野神社前の駐車スペースに車を停めると、前日の雨で地面が濡れている。いつもは下りでしか使わない登山道なので、想定外の急登ぐあいに疲れる。虹ヶ滝の水量は若干多め。地蔵岳の麓で、靴下にくっついていたヒルを払う。

地蔵岳山頂の正面壁側にある「加古川〜紅菱会ルート」の終了点に、80mロープの末端を固定する。クライミングシューズに履き替え、掃除に必要なギア類と水をハーネスにぶら下げて、グリグリで懸垂下降。伸びを殺すため2ピッチ目終了点にもロープを固定し、さらに下降して2ピッチ目の核心部に到達する。

(2) 掃除

核心部はフリークライミング用のボルトが埋設されているものの、余りトライされていないようで、いかんせん苔むしている。以前トライした2017年は苔のせいでフリクションが悪すぎ、早々にフリーからA0に切り替えた。今度来た時にフリーで登れるように、ルート上の苔を掃除する。

ナッツキーで岩の隙間の木の根や苔を掘り起こし、ナイロンブラシで岩の表面を磨く。いつ尽きるともない作業。目の前にある岩をきれいにすること、それが今日の僕の使命である。天気が不安定で、ときおり雨に降られる。掘り起こした土が泥になって流れ落ちる。無心で岩を掃除すると気持ちがスッキリする。

1時間くらいで終わるかなと思っていたが甘かった。たっぷり4時間作業を継続したころにはナイロンブラシがボロボロになり用をなさなくなる。なんとか2ピッチ目の最初のボルトまでたどり着き、ひととおりのブラッシングを終える。

十分ではないけれど、最初に比べれば遥かにきれいになった。疲れたので、トップロープ状態でムーブを探りながら登り返す。使うホールドの目星はついたものの、掃除中に岩の表面に付着した泥が滑りすぎてとてもまともにムーブを起こせない。そもそも先程までの雨で岩が濡れている。それでも、一人で正面壁を登るのは爽快だ。

▲ロープの伸びを少なくするため、所々でインクノットをかましておく
▲足元があっという間に苔まみれ
▲2ピッチ目上部。フィンガークラックの凹角
▲2ピッチ目下部。面白いムーブのフェイス