堡塁岩でロープソロ(2021-07-21)

最終更新日

久々に有休休暇が取れた。新生活も落ち着いてきたし、天気もいい。心の奥に沈んでいるクライミングへの未練をかき集め、僕にとって岩登りの原点と言える堡塁岩へ行った。

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2021-07-21(水)晴
    09:00 加古川市
    10:10 JR六甲道駅
    10:30 六甲ケーブル下駅
    11:30 油コブシ
    11:50 六甲ケーブル上駅
    12:00/14:50 堡塁岩
    15:00/15:20 六甲ケーブル上駅
    15:30 六甲ケーブル下駅
    15:45 阪急六甲駅

詳細

通勤する妻にJRの駅まで送ってもらい、六甲方面の電車に乗る。仕事を休んでいるうえに大きなザックを持っているので、少し後ろめたい気持ち。六甲道駅からバスに乗り、ケーブルカーの駅から油コブシへ続く登山道に入り、山を歩く。木々を透けるまぶしい日差しとうるさいセミの声。夏だ。

▲油コブシ周辺

セミナーハウスのかたわらを通り、急な下降路から中央稜の基部に着く。暑さのせいなのか、アプローチで体力が尽きたのか、登る前から足元がおぼつかない。テルモスに入れた氷水がとても美味しい。

  1. 右カンテ III
    久々のロープソロ。リード自体も半年ぶりなので、慎重に装備をセットして取付く。木で支点をとり、ロープバックを背負い、グリグリをセットして、制動がきちんと動作することを確認する。昨年買って出番がなかったトーテムカム3つを全て活用できて満足。
  2. カンタレス 5.11a
    右カンテの終了点にロープフィックスし、カンタレス側に懸垂下降。トップロープで少しムーブを試してみるも、意味不明な難しさだった。とても5.11aとは思えない。檜のフェイス 5.11c/dよりも難しく感じる。このルートをスイスイと登っていた、今は亡きQさんは、凄かったなと改めて思う。カンテで指紋をすり減らし、スマホの認証がまた面倒になった。
  3. サラマン 5.9+ NP
    2本登ってけっこう疲れてしまったけれど、ロープソロでのクラッククライミングにも挑戦しておきたかったので、気合を入れ直してサラマンへ取り付く。最初の支点は木の根から2ヵ所とり、均等になるようラビットノットで長さ調整する。ランナウトする下部を慎重にこなし、クラック部分にとりかかる。キャメロット3番がしっかり決まったことを確認し、えいやと1段上がる。その上にキャメロット2番をセットするが、これが失敗だった。残りはキャメロット1番と0.75番サイズのみ。最後の乗越し手前に決めたキャメロット1番では小さすぎてカムローブが開いてしまい、恐ろしくて突っ込めず、クライムダウンして下のキャメロット2番にテンションをかける。残念。レストの後、プロテクションを入替えてトップアウト。
▲右カンテ
▲カンタレス
▲サラマン

ロープソロだとクリップにも一手間かかるし、ロープ自体も重いし、RPするには相応の余力がないと厳しい。でも充実した時間で楽しかった。体力も水も尽きたので、14時半に切上げる。中央稜の頭で涼んでTシャツを着替え、ケーブルカー駅で炭酸水を買って浴びるように飲む。15:20発のケーブルカーで下山し、バスと電車を乗り継いで帰宅。セミの鳴き声が印象的な夏の1日だった。

▲帰りはケーブルカー利用。楽ちん