六甲山 逢山峡ゴルジュ(2021-08-11)

最終更新日

お盆休みに突入したけれど今日を逃すとずっと雨予報なので、1日くらい登山らしいことをしようと思い、昨年家族で訪れた逢山峡へ今年も行くことにする。家族は仕事等あるので、今回は僕一人。

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2021-08-11(水)曇
    07:10 加古川市
    08:45 唐櫃台駅
    09:05/09:20 東山橋
    09:45 鍋谷ノ滝
    10:10 逢山峡ゴルジュ
    10:25 猪ノ鼻滝
    11:10 唐櫃台駅

詳細

今朝から暑さが落ち着いたようで、唐櫃台駅から東山橋へのアプローチではさほど汗をかかない。もしかして沢は寒いのかな、と不安に思うも、歩いて体が温まると沢の水がひんやりして丁度いい。昨年に比べると随分砂が多く溜まっているようで、以前はちょっと泳げたような所も浅くなっている。 無心でジャブジャブ歩いていると、あっという間に二俣まで到着してしまう。

▲砂で埋もれた沢

せっかくなので、二俣を右に進み、鍋谷ノ滝方面へ進む。この滝はなかなか立派なもので、10m程だけれど弱点がなさげで、僕の力ではとても登れそうにないので右岸を巻く。裏逢山峡と呼ばれるこの辺りを、しばし上流へと進んで見る。ちょっと暗くて、また雰囲気が違って良い。三条ノ滝の手前にピンクテープが見え、登山道があったのでそこから引き返して二俣に戻る。

▲ 鍋谷ノ滝
▲三条ノ滝

二俣から今度は左に進み、昨年に遡行終了した蓬山峡砂防ダムへ着く。昨年は端から端までは白糸のように水が流れていたけれど、今日は水量が少ないようで、小窓から水が落ちているのみだ。砂防ダムを巻いて上流へ出ると、砂地がしばらく続いたあとに名物の逢山峡ゴルジュが現れる。これを見たかった。

▲逢山峡ゴルジュ

ザックを下ろして一休みし、ゴルジュを眺めながら作戦を考える。とはいっても少し泳いで岩棚を登るしか方法はない。誰かが残置したロープがあるのでいざとなったらあれを頼ろう。途中までは底の砂地が見えているものの、川幅が狭くなっているところから急に濃い緑色になっていて、深いのだろうなと思う。この濃い緑色が怖い。

たぶん、ザックの浮力もあるので溺れはしまい。意を決してカエル泳ぎで進む。側壁をプッシュして前に進む。なんとか残置ロープを掴んで岩棚に這い上がってほっとする。残置ロープは使いたくなかったのに、溺れるものはなんとやらで、思わず頼ってしまった。

ゴルジュを抜けるとウォータースライダーで有名な猪ノ鼻滝がある。確かにスライダーだ。天気のいい日に何人かで来て滑れば楽しそうだけれど、僕は一人だし先程のゴルジュで疲れたので、滑ることなしに林道に上がり、遡行を終える。

猪ノ鼻滝

感想

遡行距離こそ短いものの、逢山峡ゴルジュが強烈なアクセントとなって思い出深い山行となった。電車でアプローチできる貴重な沢だ。相変わらず、川遊びしている家族連れなども多く、地元に愛されている沢だなと思いながら帰途についた。

蛇足ながら、4月から住んでいる自宅の前に用水路が流れており、水路の上にグレーチングがあるので、帰宅後に沢装備の砂を落とすのがすごく楽になった(社宅に住んでいたときはお風呂場でこっそり洗っていた)。

▲沢装備の後片付け