雪彦山(2023-07-22)

最終更新日

晴の週末、予定が空いていたので、暑いのを承知で雪彦山へ行ってみました。移動はバイク、登りはロープソロという自己完結型です。

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2023-07-22(土)
    05:50 加古川市
    07:00 賀野神社
    07:40 東稜取付
    09:30 すべり台取付
    11:00 すべり台上
    11:50 地蔵岳
    12:40 賀野神社
    14:30 加古川市

詳細

(1) すべり台までのアプローチ

夜明けとともに登れば暑くないのでは、と思いつつも目覚めたのは5時。すでに外は明るい。パッキング済みの荷物をバイクに括り付け、賀野神社には7時着。セミがミンミンと大騒ぎし、夏の一日が始まっている。汗をボタボタ落としながらアプローチの急登を歩く。

▲賀野神社前の広場

こんなに暑いというのに、東稜には1パーティーが取付いている。僕は、通常の東稜取付よりも一段下からのバリエーションで取付く。出だしの藪っぽい場所を越えれば快適。途中2回ピッチを切って、計3ピッチですべり台取付に到着。先行パーティーのセカンドがちょうど出発されるところだったので、暑いですねと挨拶を交わす。

▲1ピッチ目

(2) 稜ピコ 5.10b

稜ピコというのは、すべり台左のコーナークラックのことだ(2018年にこのルートを掃除して以来、勝手にそう呼んでいる)。下部の凹角が濡れて水が滴っている。最近は雨が降ってないと思っていたけれど、局地的な降雨があったのかもしれない。クラック内は濡れていない。余り登られていないようで、ホールドは粉っぽく、クラックの隙間からシダが元気に伸びている。どうも手がしっくり持てないため、中間部でテンション。ワイヤブラシで主要なホールドを掃除しながら、テンションしつつトップアウトし、ロワーダウンで回収。

2度目のトライ。今度こそは再登したい。できる限りステミングして傾斜を殺し、フィンガーサイズのカムを決める。プロテクションこそカムだけど、ジャミングするような場所はなく、アンダーやサイドホールドを使ったフェイスムーブで登る。風流さを演出している立木を掴めば一安心。そこから上は、快適なホールドが終了点まで続く。やっと再登。今年4月に来た時はクライミング能力が落ちていて全然登れなかったので、ちょっとは力が戻ってきたみたいだ。

▲すべり台左のコーナークラック

(3) 山頂まで

すべり台上の大木でいったんロープをザックに入れ、ちょっと緊張する岩場を抜けて、樹林帯を少し歩くと馬の背。馬の背はIII級くらい。プロテクションもろくに取れないのでロープは出さずに登る。最終ピッチ基部の木陰で休憩。足痛い。

ロープを出して最終ピッチを登る。ずっとガバで爽快。トラバース部分があるので、下降がやや手間。登り返してやっと山頂。リード6ピッチ分、フォロー5ピッチ分、計11ピッチ分のクライミングとなった。

▲地蔵東稜の最終ピッチ