12月の歩荷トレ

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最近、仕事が面白くて、時間があれば関係情報を集めたり、あれこれ試行錯誤していた。皆さんご存知のとおり、基本的に仕事はつらいことなので、面白く感じるのは貴重なタイミングだ。できるだけそのような機会には自分のリソースを集中投入したいと思っている。そのため、めっきり山や岩場に行く機会が減ってしまった。必然的に、クライミング能力は低下し、皮下脂肪は成長してしまった。山に行くにも仕事をするにも体力が必要なので、ぼちぼちと歩荷トレを再開。

高御位山 馬ノ背から桶居山(2023-12-17)

ものすごく久々の歩荷なので、無理をせず荷物は20kg。鹿嶋神社の麓に駐車し、途中の稜線まではkinacoさんとRK(娘、10歳)と一緒に登る。風が強くて冷たくて、馬ノ背を歩いていると飛ばされるかと思った。稜線に出て、鷹ノ巣山経由で鹿嶋神社に下山するkinaco・RK組と別れ、僕は北側の稜線へ向かう。北側は、多くの人々で賑わう播磨アルプスの中にあって静かな稜線だ。山岳会のトレーニングっぽい人達ともすれ違う。3時間弱で下山。最後の下りは膝がガクガク。山神社の入り口までkinacoさんに車で迎えに来てもらう。RKは降り始めた雪に興奮していた。

六甲山 鵯越から摩耶山(2023-12-23)

先週の歩荷から6日が過ぎ、筋肉痛もすっかりなくなった。多少は歩荷力が向上したことを期待し、鵯越駅から菊水山、鍋蓋山、摩耶山を縦走し王子公園駅へ下山するルートへ向かう。個人的に、このルートは雪山へ行くために最低限越えなければならないハードルだ。

ちょっと20kgでは軽過ぎる気がして、駅を降りてすぐの道で小ぶりの石を沢山拾ってザックに詰める(帰宅後重さを計ると、4kg増えて24kgだった)。菊水山への階段はいつもしんどい。鍋蓋山でお昼。空はあくまでも青く、相変わらず風は冷たい。神戸の街並みと海がまぶしい。市が原でふくらはぎが攣りそうになるのをこらえ、摩耶山までの登りに力を振り絞る。摩耶山から2ピッチの下山に、またしても膝がガクガク。

ともあれ、24kgの荷物を担いで15.6kmを7時間弱で歩けたので、悪くない。

▲菊水山から鍋蓋山への縦走路

感想

どうにか最低限のハードルはクリアできた。2週連続で歩荷トレーニングしたことで、失っていた山歩きへの自信も取り戻せつつある。山を歩くというのは、明らかなシングルタスクだ。何かと同時になんて(少なくとも僕には)できない。疲れるし、途中で諦めたくもなる。でも、一歩ずつでも、しんどいなと思いながらでも、進んでいればゴールに辿り着く。歩荷トレをすると、いつもその当たり前のことに気付かされる。さて、あとは体重増加など気にせずに、十分な栄養を摂取して回復に努めたい。