三倉岳 (2017-04-22〜23)

最終更新日

ヒップ・クラック 5.9

・メンバー:Y田、T尾、崎間

1日目

T尾さんに高砂まで迎えに来ていただき、深夜移動して4時に三倉岳の駐車場着。仮眠。8時半頃起きる。ログハウスでキャンプ場の受付。Y田さんと合流。テント設営して10時半発。11時青白ハング。

  1. 兵隊クラック 5.10a RP
    中間部のシンハンドが核心。上部はフィスト。
  2. セブンスター 5.9 FL
    スラブ。かなり難しい5.9。面白い。
  3. 上の岳右ルート 5.6、5.10a、5.10a
    崎間、T尾さん、Y田さんの順でリード。僕が1ピッチ目を伸ばし過ぎたようで、0.5ピッチずつズレてしまった。3ピッチ目出だしのトラバースはなかなか難しい。
  4. ハスラー 5.10c x
    登山道脇のフェイスで、見た目よりも悪い。2ピン目まで行けず敗退。
  5. ハスラー 5.10c TO
    2ピン目までクリップされた状態でスタート。2ピン目から上も難しかった。体感5.11b。

ギアとロープを岩小屋に置いて19時にヘッデン下山。Y田さんのサッポロ黒ラベルで乾杯。夕食は僕の用意した寄せ鍋。22時就寝。夜は冷え込んだ。テントが個別で、サイトも区分けされていたので、快適に眠れた。

2日目

5時半くらいには目が覚めたが、寒かったのでテントの中でシュラフに包まりゴロゴロしていた。そのうち隣のサイトからY田さんのラジオのニュースが流れてきて、そろそろ起きるかと思う。朝食はそれぞれインスタント食品。ぼくはカレーめしで、他の2人はカップ麺。

装備を整えて7時過ぎに出発。昨日荷物をデポした6合目岩小屋に向かう。ロープとカムが無いと、荷物が軽くて非常に楽。必要装備のみ持って源助崩れへ。

  1. ヒップクラック 5.9 RP
    まずはヒップクラックにぼくがトライ。一昨年のクライミングスクールで登った右上クラックのラインから登ることにする。見るからにこちらの方が合理的だが、初登時は泥が詰まっていたらしい。ハンドサイズだがそれなり緊張するムーブ。つぎはチムニー。キャメ5をずらしながらずりずり這い上がる。奥の木にスリングで支点が取れる。核心の上部OW、左フットホールドを離れてのほんの1メートルが難しい。幸いにも数か所フィストが決まるので、一瞬耐えて足をずり上げ、そしてもう少し上にフィストを決め、また足をズリ上げる。前進出来る目処は着いたものの、少しでも上にとセットしたキャメ5が邪魔で手が上がらず動けなくなった。今度から、OWでは脇より下にカムをセットしようと反省。なんとか耐えて、途中で左向きから右向きに変え、終了点の大木をガッチリ掴み完登。
  2. モアイクラック 5.9 RP(再)
    モアイクラックを皆で登ってから、Y田さんのヒップクラックオリジナルラインを見学。T尾さんも同じラインをトップロープでノーテン。

6合目に戻り昼休憩。どこに行くか悩んで、入門に適したクラックということで、下の岳東谷のαクラックへ。日陰で暗いが涼しい。

  1. αクラック 5.9 TO
    左上するハンドクラック。乗り越す所で躊躇して1テン入れてしまった。キャメ4も落とすし散々。
  2. はなのあと 5.10a OS
    下部ボルト3本、その上はクラック、スラブ、凹角というアルパイン的ルート。スラブの乗込みが怖いがフリクションに助けられてオンサイト。意外に面白かった。
αクラック 5.9

ここで15時。先に下山したT尾さんと合流して帰路に着いた。20時半に高砂着。T尾さんの車で送り迎えしてもらったので楽だった。ありがとうございました。三倉は岩場もルートも上質だ。小川山や瑞牆の前にここに通うべきなのかもしれない。