菊水山・鍋蓋山・仙人谷（2022-05-02）

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気づけば最後に山に登ったのは昨年12月。4ヶ月を経て、ようやくまた山にでも登ろうかなという前向きな気持が湧いてきたので、六甲山を一人で歩いてみる。鵯越から菊水山へ真っ直ぐ向かうつもりが、なぜか鳥原貯水池を一周してしまっていた。方向感覚が全然なくなっている。でも気持ちが良い景色だったのでよし。気を取り直して向かった菊水山への階段は相変わらずしんどい。

登山というのは、基本的にしんどい行為だし、特に生産性はないと思っていた。しかし、山道を歩くと体がしゃきっとするし、ダラダラと休日を過ごすことへの罪悪感もなくなる。頭の中でもやもやと考えているアイデアも、歩きながら続きを考えていたら、少し具体的になってきた。もしかしたら、登山というのは多少は生産的な活動なのかもしれない。たとえ生産的でなかったとしても、「元気に生きて歩いているだけでいいんだ」という気持ちになれることには価値がある。

鍋蓋山で愛妻弁当を食べて一息つく。いままで行ったことがないエリアに行ってみようと、進路を北にとる。地形図をみると登山道が縦横無尽に走っているので、早々に読図を諦めて、山と高原地図のアプリとGPSに頼る。再度（ふたたび）公園や仙人谷という、地名だけは見たことがあったけれど行ったことがなかった場所に足を踏み入れる。新しい場所に行くことはいつも楽しい。