比良 安曇川水系 猪谷 (2018-08-14)
メンバー:T尾さん、M村さん、崎間
概要
比良の秀渓と名高い猪谷へ行ってきた。個人的に今シーズン3回目の沢登り(沢通算6回目)。噂に違わず、小ぶりなゴルジュと滝が連続する苔の緑あふれる気持ちの良い沢だった。
- 2018-08-14(火) 7:00 尼崎 → 9:10 横谷林道駐車スペース → 9:40 猪谷出合 → 11:10 ワリ谷出合 → 12:10 ヒジキ谷出合 → 13:20 746ピーク下林道 → 15:10 横谷林道駐車スペース
詳細
JR尼崎駅南口のロータリーで集合。湖西道路はお盆休みの渋滞で少々時間を取られたものの、2時間と少しで林道に到着。猪谷周辺は荒れているとの情報だったので、下山のときに通過予定の横谷に駐車する。沢靴を履いてハーネスを装着し、さっそく猪谷へ向かう。
舗装された林道をいったん下り、鯖街道を南下するとすぐに猪谷。荒れた未舗装の林道を歩く。朽ち果てたバンが廃棄されており、ほとんど旧文明の遺物といった感じで趣深い。堰堤がいくつかあるので林道の末端で入渓谷。先月の大雨の影響か、倒木が多い。1ヶ所堰堤を巻いて遡行すると、徐々に沢の幅が狭まる。木漏れ日と苔の緑が眩しい。
途中でいくつもの滝とゴルジュを通過する。滝はせいぜい5mほど、ゴルジュも所どころ泳ぎが必要だがその距離はわずか数mだ。それでも、いくつもの障害をつぎつぎと突破する醍醐味は味わえる。ちょっとした釜を泳いで滝に取付き、そのままよいしょと水で濡れて重たい体を持ち上げる。たまには滑ってそのまま釜に逆戻りしたりもする。面白い。
どの辺りだったか覚えていないけれど、10m弱のこの沢では最大級の滝がちょうど木漏れ日に照らされている。なんというか、絵に描いたような、CGのような、そんな風景だ。せっかく持ってきたロープを出しますかねということで、リードじゃんけん。T尾さんのリード。途中カムで1ヶ所プロテクションを取り、上部へ抜ける。ガバホールドが多くて快適。
そこから上も、じゃばじゃば歩いてシャワークライミングして、時折泳いで、終始飽きずに快適な遡行が続く。水温は低すぎず、気温は高すぎず、覚悟していたヒルもいないしその他の虫もいない。後半のネジレ滝が少し厳しかったものの、あとは特に難しい場所もなく沢を詰める。
上流にきてもけっこう水量が豊富だ。そうこうしているうちに荒れた林道に合流。これで一安心、林道から下ることにする。
安心したのもつかの間、林道は2ヶ所崩壊しており、2ヶ所目は懸垂下降とシビアなトラバースでの登り返しで、かなり気を使った。M村さんがmont-bellのチェーンスパイクをフェルトソールの上に装着しており、ガレた急斜面でのフリクションが良さそう。新しい林道が尾根を越えた向こう側に伸びていたので、地蔵峠へ向かって新林道から下山するのが正解のようだ。
ともあれ、コンパクトで大阪朝発での日帰りで十分に楽しめる素晴らしい渓谷。下山も一部を除いて安心の林道で、そのまま車をデポした横谷に到着。近隣の温泉でさっぱりして、またもや渋滞の道を帰阪。M村さん、運転どうもありがとうございました。
備忘録
- カムをけっこう持っていったものの、使ったのはリンクカムの黄色1つのみ。
- ヒル被害はなし。
- お風呂は「くつき温泉てんくう」。一人700円。