音水渓谷(2022-07-23)

最終更新日

バイクを登山の足として使いたい。ついでに往復の移動もツーリングとして楽しみたい、という野望実現に向け、短い沢登りに出かけてみた。

メンバー

崎間(単独)

行程

  • 2022-07-23(土)曇のち晴
    09:00 加古川市
    11:50 音水口
    12:10 入渓
    12:30 堰堤
    13:00 明神滝
    13:25 音水口
    15:00 朝来市
    17:20 加古川市

詳細

(1) 行きのバイク

目的地の音水(おんずい)渓谷までどのように行くか、ツーリングマップルを読んで検討する。この過程が楽しい。加古川市から北に行き、北条町から兵庫県道23号線を西に進み、宍粟(しそう)市から国道49号線を北上して音水渓谷に行く作戦とする。途中の兵庫県道23号線は、雪彦山へ行くときにいつも使っている道だ。車で行くときは播但道を利用していたけれど、そこまで下道でスムーズに行けるなら、今後も雪彦山へ行きやすくなる。

道の情報(○○号線の順番)を覚えきれないので付箋にメモし、メータの近くに貼っておく。ウィンドスクリーンがあるので大丈夫かと思いきや、しばらくすると走行風に煽られて剥がれてしまった(そりゃそうか)。なんとか剥がれる前に暗記できていたので、今回は道を間違えなかった。

バイクの運転は楽しいのだけれど、難点を挙げるなら、日差しが眩しくて疲れるのと、信号待ちで止まった時にエンジンからの熱で炙られて暑い事だ。シールドは交換すればいいけど、エンジンの熱はバイク乗りの宿命として受け入れるしかあるまい。

宍粟市から国道49号線を北上すると、少しずつ気温が下がって快適になり、天気は晴から曇に変わった。ちょっと寒いくらいだ。音水渓谷の標識に従って細い道を進むと、音水口のバス停に到着。土日は運休とのことなので、ここに駐車させていただく。

(2) 沢登り

今回、購入したばかりのヘンリービギンズのツーリングシートバッグ Pro LLに、ザックと沢靴と着替え一式を詰めて運んだ。ルーズに入れると、わりと容量一杯だった(しっかりパッキングしたり容量拡張機能を使えばもっと入るけど)。シートバッグのサイズをLにするかLLサイズにするか、ずいぶん悩んだけれど、LLにして正解だった。

▲ヘンリービギンズのツーリングシートバッグ Pro LLを取り付けた状態
▲シートバッグの中身(沢装備一式)

沢装備に着替え、沢靴を履いて準備完了。音水口から林道を少し登り、民家を過ぎてすぐの斜面(ピンクテープあり)から入渓。水がとても綺麗で透明度が高くて感動する。暑さを忘れたくて沢に来たのだけれど、ここに来るまでにけっこう涼しくなったので、どちらかというと寒い。ところどころ深い部分はあるけれど、あまり濡れたくないので泳いだりせずに巻いて登る。

20分程歩くと堰堤に出た。コンクリートのスラブを抜けると、音水川の水量がとても増えていた。上流に行けば水量が減ることはあれど、下流より上流の方が水量多いとはどういうことだ?と不思議に思う。実は、この堰堤は引原ダムへ水を誘導しているので、ここより下流は水量が激減しているらしい(帰りに分かった)。

水量が多い川のほとりを歩く。途中、釣り人が1人竿を出していた以外は、登山者はいなかった。水流もそれなりにあるので、水線を避けて徒渉しながら歩きやすい所を歩くという感じになってしまった。そうこうしているうちに明神滝に到着。ザックを下ろしてしばし水を眺めて、遡行終了とする。

下山はしっかりした林道で楽ちん。

▲入渓地点
▲堰堤スラブ
▲清涼感のある水流
▲途中のナメ
▲明神滝手前のゴルジュ(もちろん巻きました)
▲明神滝

(3) 帰りのバイク

来た道をそのまま引き返すのもなんなので、もう少し北へ行って峠を抜けて東側に出て、朝来市から南下して帰ることにする。旅とは空気を感じることだと誰かが言った。車で移動すると、いかな景勝地を通過しようとも、車内は密閉されて外気と隔絶され、空気を感じるのは車から下りたときだけだ。バイクの場合は全身むき出しの状態なので常に外気と連動し、常に空気を感じることができる。すなわちバイクの方が旅をしていることになろう(こじつけ)。

朝来市の王将で遅い昼食を摂り水を沢山飲んで、うだる暑さのなか帰宅するとヘトヘトに疲れていた。筋トレして、バイクに乗るための体幹を鍛えねば。

▲帰りのルート

備忘録

  • 音水渓谷の水はすばらしく綺麗だった。
  • ヒルはみかけなかった。
  • ヘンリービギンズのツーリングシートバッグLLは山行装備を入れてツーリングするのに最適なサイズだった。