淡路島 福良の岩場 (2018-06-30)
メンバー:S橋(L)、崎間(記)
概要
名張を予定していたが午後から天気が崩れそうなので、第2案としてS橋さんが計画してくれた福良の岩場へ行った。トポは ROCK&SNOW 80 のp.96-97。
- 2018-06-30(日)
07:00 舞子(集合) → 07:50/08:20 淡路島南SA(天候待ち) → 08:30 駐車スペース → 08:45/12:00 岩場 → 14:30 舞子(解散)
詳細
高速道路では雨がフロントガラスを叩きつけ、果たして今日は登れるのだろうかと不安になる。しかし南に進むにつれ、道路は乾き、青空も見えてきた。天気はもう少しで回復しそうだ。S橋さんの提案で、淡路島南SAで天候待ちのため30分程休憩。
淡路島南ICを降りると10分足らずで岩場最寄りの駐車スペースに到着。そこから岩場までトポの解説を頼りに進む。概ね分かりやすく、フィックスロープでの長い下降をこなせば海岸に到着する。駐車スペースから15分足らず。
ゴロゴロとした石の海岸に大きなスラブがドーンとそびえている。岩質は砂岩のようだ(日和佐によく似ている)。一部濡れているものの、すぐに乾きそうだ。季節柄、フナムシが沢山いる。下部に洞窟を有する「正面スラブ」はけっこう濡れているので、濡れていない側の「左壁」から登ることにして、ジャンケンで順番を決める。シングルロープ1本、空身で登ることにする。
(1) 左壁 4p, 5.10a
1p目(III、S橋さんリード):階段状のラインを左上する。途中、カムが決まる部分あり。海岸沿いのマルチピッチということで、普段味わえない開放感がある。立木でビレイ。
2p目(5.10a、崎間リード):やや傾斜の強いスラブ。ホールドをカチ持ちするとさっそく剥がれ、別のホールドを握るとそれも剥がれる。つま先を乗せても剥がれる。剥がれないホールドを探して登る。ムーブは単調で難しくはないものの、ランナウトと岩の脆さでとてもシビアなクライミングとなる。30m程でボルト2本のビレイ点に到着。
3p目(5.8、S橋さんリード):短いピッチだが中間支点無し。
4p目(5.9、崎間リード):3p目終了点から左に下りつつトラバースして、上部の草付き混じりの脆い壁を直上する。岩壁の上部に抜け、立木でビレイ。
トップアウトして、樹林帯を下るとアプローチ道に出る。再びフィックスロープを伝って下降し、岩場に戻る。
休憩していたら雨が降ってきたので、正面スラブ下の洞窟で雨宿りする。なかなか居心地がいい洞窟だ。ここのスラブは巨大なウエハース状の岩盤で構成されており、洞窟の断面は層状になっている。
(2) 正面スラブ 3p, 5.9
今度は荷物をすべて背負って「正面スラブ」を登る。そのままトップアウトして帰る作戦だ。
1p目(5.8、S橋さんリード):洞窟の上のクラック沿いに登る。クラックとはいえガタガタしているのでカムの座りは悪く、岩が脆いし、さらに今日は濡れているのでやはり慎重なクライミングが求められる。ビレイ点はボルト2つ。
2p目(5.9、崎間リード):ボルト沿いに登る。クライミングの難易度は1p目と同じくらい。左壁よりは多少は岩が硬い気がする。立木でビレイ。立木自体はそこそこ太いものの、このような脆い壁に生えている木の根がどれくらい強度があるものか信用ならない感じ。
3p目(5.8、S橋さんリード):ホールドは大きめだが上に行くに従って脆さが増す。草付き混じりとなり、相変わらず落石との戦いとなる。
トップアウトした時点で12時。まだ時間は早いが開拓されている2ルートを登り終えたので岩場を後にする。「道の駅うずしお」であわじ島バーガーを食べ(おいしかった)、鳴門海峡の激流を見学して帰途につく。
備忘録
- 2018年1月に開拓されたばかりなのでボルトは真新しかった。あまり登られていないというのもあるのだろうが、岩はもろくてポロポロばりばりと剥がれた。
- プロテクションは、小さいサイズのカム(キャメ#0.1〜#0.75まで)とボルト。けっこうランナウトするし岩が脆いので、落ちないクライミング力が求められた。
初版:2018-07-08、最終更新:2018-07-08