六甲山で歩荷 (2019-03-10)

最終更新日

▲雨の「雨ヶ峠」

小雨の降る中、今月末に一緒に三峰川岳沢を目指すF戸くんと歩荷トレーニング。前回の反省を活かし、従来どおり、地獄谷の入口で石を詰めて重量を調整するスタイルで実施。荷物は2人とも30kgとした。重量調整には携帯デジタル秤が重宝している。

▲携帯デジタル秤

石を詰めて所定の重量に調整するというのは意外と難しい。何度かの経験で得たコツとしては、次のようなものだ。

  1. まずザック本体とその中身の重量を測定し、目標まであと何kgの石が必要か把握する。
  2. 取っ手付の丈夫なビニール袋(イケアの青ビニール袋がベスト)に小さめの石を詰める。
  3. ビニール袋の取っ手を秤に吊るして計測し、石の量を調整して目標に近づける。
  4. 石の詰まったビニール袋をザックにパッキングし、最後に確認する。

ポイントは、小さめの石をたくさん詰めること。大人の握りこぶしくらいが丁度いい。一抱えもある石だと、それだけで15kgあったりするので調整しにくいし、パッキングしたときのバランスも悪くなる。以上、余り活用の場がないノウハウでした。

歩荷トレーニング自体は極めて順調に進み、8:30に芦屋川発、11:40に一軒茶屋、12:40に有馬温泉という好タイムだった。所属山岳会のルールでは、下山時は膝を痛めやすいので石を捨てて身軽にする、とされていたのだが、下山時こそ鍛える必要があると常々思っていたので、今回は30kgのまま下山した(主に精神力が鍛えられました)。

思うに、膝が痛いという登山者は「大腿四頭筋の筋力が弱い」「歩き方が雑で着地のショックを筋力で吸収できていない」の2点に原因があるのではないか。僕も昔は良く膝を痛めていたのだけれど、この2点に注意することで、膝の痛みはほぼ解消している。歩き方が雑かどうかは、足音が大きいか小さいかで分かる。もちろんドタドタと大きな足音を立てる人の方が雑だ。たとえ冬期用の重くて硬い登山靴を履いていようとも、猫のように足音を立てずにスタスタと歩けるようになりたいものだ。