ハイアングルとTC Proのリソール
クライミングシューズはつま先付近を酷使するので、ソールもつま先のみが一方的に摩耗してしまう。靴全体はまだまだ使用できる状態なのに、つま先のソールが無いばっかりに、クライミングシューズとして役立たなくなってしまうという状況がよくある。そのため、クライミングシューズのつま先周辺のみを、オリジナルのソールあるいは別ブランドのソールに張替え(リソール)するというサービスが、ニッチな業界として成り立っている。
この度、僕の使っているハイアングルと妻の使っているTC Proを凛靴(りんか)でリソールしてみた。お値段はハイアングルが8,500円、TC Proが5,500円、送料が800円、諸費用含めてトータルで税込み16,335円だった。ハイアングルの方が値段が高いのは、つま先の上側部分も補修が必要となったため(事前に内容確認の電話連絡あり)。
ハイアングルのリソールは思ったよりも高額だったので、それならBananaFingersとかのセール品を新品で買っても良かったかな、という考えもよぎったものの、履きなれた靴というのはそれだけで価値があるので、リソールして正解だったと思う。新品のシューズを馴染ませるには多少なりとも苦痛が伴うからだ。
料金を振り込んで2週間程でリソール後のシューズが手元に戻ってきた。新品のときのハイアングルは、靴全体がしっかりしていたのだけれど、履き慣れてアッパーが馴染んできたのと反比例してソールは薄くなり、靴底全体が弱くなって剛性が低くなったのが不満だった。リソール後のハイアングルは、馴染んだフィット感はそのままに、剛性の高い新品ソールが付いてくるという理想的な状態になった。とても素晴らしい。
クライミングシューズは消耗品なので、状態の良い靴を常に複数用意できていれば、ベストだなと思う。同モデル・同サイズで同程度履き込んだ靴が2足あれば、リソール中も困らなくて済む。それにしても、リソール後のハイアングルは、ダウントウ具合が幾分マイルドになった気がする。こんなんだったっけか。
…以上、ジムで3級が登れれば御の字という、万年初中級クライマーの戯言でした。