モビロンバンドでカムのカラビナを固定

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カムのカラビナを固定する理由

キャメロット等のカムに付けるカラビナは、固定しておいた方が扱いやすいと個人的には思います。固定していないと、

  • ギアラックから外すときにカラビナが逆になって外しにくいことがある
  • クリップするときにカラビナが反転してしまいロープをかけにくいことがある

というデメリットがあるからです。ことがある、と書きましたが、固定していないと、けっこうな頻度(3回に1回くらい)で上記の症状に見舞われてしまいます。

何で固定するか

固定するためには、クイックドローのクリップ側カラビナを固定するための専用品(ペツルのストリングス等)を使うのが一般的です。

専用品は専用品でいいのですが、ややかさ張る、コストが高め、などの課題がありました。もっといい方法があるのではといろいろ試した結果、モビロンバンド(熱可塑性ポリウレタン)にたどり着きました。

モビロンバンドで固定した見た目は下の写真のようになります。使用感は専用品と比べて遜色ありません。わずかですが重量が小さくなること、かさ張らないことは、専用品を上回るポイントです。

モビロンバンドで固定したカムのカラビナ

僕は、日清紡績のモビロンバンド55x2x0.3というのを使っています。

モビロンバンドでの固定方法

モビロンバンドでカラビナをカムに固定する方法は、ちょっと説明しにくいのですけれど、写真を交えて書いてみます。モビロンバンドは透明で薄くて写真では見づらいので、以下はヘアゴムで代用しています。

1. モビロンバンドを二重にしてカラビナにかける
2. モビロンバンドを1回ひねり、カムのスリングに通す。
3. カムのスリングをカラビナにかける。
4. モビロンバンドを(ひっぱりながら)1回ひねり、(かなりひっぱりながら)カラビナにかける。
5. カラビナを反転させて所定の位置に(むいむいと)移動させる。

以上です。

耐久性がどれほどなのかはまだ未知ですが、3ヶ月間使ったところ、特に支障はありません。以前、普通の輪ゴムや自転車チューブを切った物を使った際には、経年劣化で勝手にちぎれてしまいました。モビロンバンドは経年劣化の要因となる硫黄分が含まれないので、耐久性が高いようです。

非常によく伸びるので、ストリングスのときにありがちな、クイックドローでの延長時にテンションがかかった際に引きちぎれるようなこともありません。1袋買えば大量に入っていますし、取り付けも簡単なので、たとえちぎれたとしても、まあいいかなと思えます。