島根半島の岩場(2023-06-10~11)
山岳会時代の先輩であるY田さんと久々にお会いしたくなり、兵庫県から島根県へバイクに乗って出かけた。島根半島は景観的にもクライミング的にも素晴らしい場所だった。
メンバー
Y田さん、崎間
行程
- 2023-06-10(土)晴
07:20 加古川市
11:00 松江市
13:00-17:00 片句・高城鼻
17:50 マリンパーク多古鼻キャンプ場着 - 2023-06-11(日)曇
08:30 キャンプ場発
09:30-11:30 沖泊の岩場
16:30 加古川市
詳細
1日目:片句・高城鼻
テント泊装備とクライミング用具一式を乗せたNinja400で、島根県の松江市を目指す。先週末に痛めていた腰の張りはずいぶん取れた。3時間ほどの移動で松江市に着いてY田さんと合流。お元気そう。
バイクの荷物をY田さんの車に移して、ここからは車移動。松江市内のスリランカカレーのお店でお腹を満たし、片句(かたく)の岩場へ向かう。少々急なアプローチ(アルパインII~III級)を越え、広い石畳の岩場に到着。潮騒を聞きながらクライミングを開始。
- 入門ルート 5.8 OS
簡単かと思いきや、下部がホールドに乏しく、登り応えあり。 - 潮風に吹かれて 5.9 敗退
ハングのマントリングが絶妙に悪く、肩を傷めそうだったので敗退。 - パラノイア 5.10a OS
バランス系の好ルート。部分的にホールド悪し。 - ドン・ガバチョ 5.11a 各駅
傾斜が強いガバという僕の苦手な系統。確かにガバだけど怖さもあってすぐ腕が張る。4ピン目からはテンションしまくって、どうにかトップアウト。100岩場では5.10dとなっているけれど、最新情報では5.11aらしい。 - ドン・ガバチョ 5.11a 各駅
5ピン目のクリップで腕が張って、そこから上はまたもや各停。ホールドに迷い過ぎた。5〜6ピン目で1箇所持ちにくいところあり。あとは持久力。気持ちのいいルートだ。
日が傾くにつれ湿度も疲労も増してきたので17時に終了。日本海を眺めつつ島根半島を東に進み、マリンパーク多古鼻キャンプ場に到着。夕食はY田さんが用意してくれた冷やっこと焼肉。ビールと日本酒も御馳走になる。アルパインクライミングやそれぞれの近況などを話す。僕は22時くらいに撃沈し、いつの間にかテントで横たわっていた。24時頃に一度起きると、Y田さんは椅子に座ったまま眠っておられた。
2日目:沖泊
2日目の岩場は沖泊(おきどまり)。キャンプ場からすぐ近くの場所に駐車場。そこから少しの歩きで丘に上がって、昨晩の雨でドロドロになった草付を下り、石がごろごろとした海岸線を岩場へ向かう。回り込むところに波がかかっていたので、靴を脱いで裸足でへつる。海から(隣国から?)漂着したゴミさえなければ、風光明媚な場所だ。
- 人間フェイス 5.9 OS
凹角からスタートしてフェイス。フリクション良く楽しい。 - 人間フェイス右 5.9+ OS
1ピン目が遠いので慎重に離陸。 - 付和雷同 5.10b 敗退
ムーブ解決できず。 - 付和雷同 5.10b 敗退
やはりムーブ解決できず。トップアウトもできないのでA0しながら回収。これが5.10bとは…。 - 名称不明(ルーフ右のルート) 5.10b FL
立体的な動きが楽しかった。部分的にハンドやフィンガージャムが決まった。
帰りの運転もあるので、午前中で終了。松江市内でラーメンを食べて解散。バイクに荷物を詰め込み、ガソリンスタンドで給油して帰路に着く。
帰りの高速道路では、風が強くて全身に力が入ってしまう。途中2回休憩して、約3時間の運転で加古川市着。玄関を空けると、猫のしおまる出迎えてくれた。彼のモフ毛に、高速道路でのバイク運転で緊張した心が和らいだ。
感想
島根半島の岩はとにかく多彩だ。凝灰岩に鉄分を含んだ赤っぽい岩があるかと思えば、少し離れると日和佐のような砂岩があり、また別の所は城ヶ崎のルーフのように幾何学的な黒っぽい岩だったりする。海は透明で、遠くを見れば釣り師が糸を垂れている。なにより、クライマーの数が少なくゆったりと登れて居心地がいい。Y田さんから聞いた、この地を開拓されたクライマーのお話も興味深かった。今回はどのルートにも手こずってしまったけれど、強くなって、涼しい時期にまた訪れたい。