名張 第一岩壁(2023-09-23)

最終更新日

今回もクラッククライミングの集まりに参加させていただいた。JR尼崎駅へ6時半過ぎに集合し、計4名で名張へと向かった。名張は随分久々で、前回は2019年4月だった(4年半ぶり)。前々日と前日に雨が降っていたものの、さほど増水しておらず渡渉に問題はなく、第一岩壁の岩は一部を除いて登れた。

▲しっとりした第一岩壁

1. 直登 5.10a TO
下部がしっとりしており、いきなり滑り落ちそうになる。中間部のフィストも悪い。こんなに悪かったっけ…。テンションしそうなのを我慢して、どうにか誤魔化してテラスで一息つく。核心のワイドパートは、いつも通り足をスタックさせて手はレイバックっぽく登る。1テンでトップアウト。

2. サブマリン 5.10a OS
直登テラスから右へトラバースして開始。ちょっと傾斜を感じるのとハンドがしっかり決まるのとで、クラックを登っているなとひしひしと感じる。中間部のスクイーズチムニーをずり上がるのが少々苦しい。ヘルメットが邪魔になるので途中で外す。チムニーを抜けると後半はフェイス的。Snoさんのアドバイスに従って多めに持った0.75が活躍した。OSで完登。うれしい。

Snoさんのビレイをしながら遠くを眺めると、一緒に来たAlmさんとYokさんがこれなんや高田屋をトライされている。それぞれの課題にトライする素晴らしさ。陽が当たると暑いけれど曇ると肌寒い。そろそろ秋の気配。

3. サブマリン 5.10a TR
回収便。

テラスから下降すると、なんだかんだで13時を過ぎていた。遅いお昼休み後に、奥壁へ移動。蔦屋 5.10cが気になっていたのだけど、濡れている上に苔むしてもいるので登れる気がしない。5.10bのワイドを登ることにする。

4. ムササビ君の休暇村 5.10b TO
下部の1/3くらいまではフィストが決まる。そこから上はキャメロット5番サイズで難しい。右側のクラックやフレークを使っても登れず、カムエイドで高度を稼ぐ。「ムササビ君は昔完登しましたよ」なんて言ったものの、この難しさはどうだ。帰宅後に自分の記録を確認したら、まだ完登できてなかった(勘違いでした)。とりあえず上まで抜ける。

▲ムササビ君の休暇村 5.10bを登る

5. ムササビ君の休暇村 5.10b TR
ワイドクラックのみで登れるようにムーブをいろいろ試す。トップロープなのをいいことに何度も落ちる。10回以上は落ちた気がする。フィスト部分から上は、体の右側をクラックに突っ込んで、靴や膝をどうにかスタックさせてもがくのがいいみたいだ。左のフェイスの凹凸がたまに使える。手はアームバーかリービテーションか。肘がこすれて痛くなった頃にワイド部分を抜けてトップアウト。いや厳しい。

道中もクライミング中も、陽気なみなさんの会話をお聞きできて楽しく過ごせました。どうもありがとうございました。名張はなんとなく敷居が高く感じ、しばらく足が遠のいていましたが、久々に訪ねるとやはり素晴らしいクラックエリアでした。