瑞浪屏風岩(2023-11-18)
クラックでお世話になっている皆様と名張の予定だったけれど、名張は雨予報なので、少しでも天気が悪くなさそうな所を、と瑞浪(岐阜県)まで足を伸ばすこととなった。道中、関ヶ原周辺で雨が本降り。まあ、この辺りはいつも天気悪いですしね、とまだ余裕。
しかし岐阜県に入っても、瑞浪市に入っても雨が降っている。とうとう岩場の駐車場が近づいてきた。さすがにこんな雨の日に人はいないかな、と思いきや、岩場周辺の駐車スペースはほぼ満車に近く、多くのクライマーが雨ニモマケズ登っている。トップロープが張りやすく、目の荒い花崗岩のこの岩場は、雨でも登れるのだと前向きに捉える。
登ったルート
1. 感激 5.10a 敗退
幸いにも雨は止んでいる。岩はしっとりしている。出だしで早速滑ってフォール。何度も滑る。エイド混じりでリードするも、濡れていてあちこち滑る。上部のスラブはヌメヌメで怖すぎるので敗退。今日最初の1本だというのに、すでに満身創痍だ。
2. 感激 TR
トップロープをセットして仕切り直し。はやり出だしのクラックで大苦戦。フィストジャムが決まるといえば決まるのだけど。
3. エースをねらえ 5.10b TR
下部のC0.5サイズの部分も悪いけれど上部のC5サイズも悪い。上部は右差しで頑張って、でも、どうにも動けない。何度もぶら下がり、最終的にクラック右側の縁を持ってレイバックで抜けた。こんなムーブはとてもリードではできないので、次来たときは、きちんとワイド登りをしたい。左差しが良さそう。
4. 新人クラック 5.9 TO
大人気のこのルート、やっと空いたのでトライする。濡れていないのでリード。出だし数mが被っており傾斜を感じる。ハンドジャムが決まりそうで、決まるポイントが限られていてなかなかに厳しい。何度も落ちながら、あれこれとムーブを試しながら、エイドしつつトップアウト。
5. 新人クラック 5.9 TO
頭上にC3をセットし、左手ハンドで離陸。右手は壁に添えるだけで、フットジャムで高度を上げ、右手を奥の方にハンド。足で体を支え、左手でクラック縁をガストン状に持ち、隙を見て右手ハンドを上に飛ばす、という動きを繰り返すことで、そここそスムーズに登れた。傾斜が変わるところで耐えられずにテンション。最終的に1テン。先程のトライに比べれば遥かに成長を感じた。
感想
瑞浪屏風岩は2016年1月振りだ。当時は、まだ小学校に入る前の娘を連れて、夫婦交代で登っていたなと懐かしく思う。あれから7年以上が経ったし、僕も多少は成長したのだろうと期待を込めて登った結果、どのルートも厳しくて打ちのめされてしまった。ともあれ、忙しい日常から離れ、クラックを登る時間は、昔も今も掛け替えのない一時だ。多くの人々のたゆまない努力によって、岩場が維持されていることに感謝いたします。