雪彦山 友人登路+薫風登路+上昇気流 (2020-10-03)

最終更新日

来月に予定しているロングルートのシミュレーションのため、雪彦山で3つのマルチピッチルートの継続登攀を行った。

メンバー

2名

行程

  • 2020-10-03 (土)
    05:00 高砂市
    06:30/06:55 賀野神社(集合)
    07:15 友人登路取付き
    09:10 三峰の頭
    09:30 不行岳北東壁バンド
    10:00 薫風登路取付き
    12:30 不行岳
    12:50 大天井岳
    13:30 上昇気流取付き
    15:10 地蔵岳
    16:00 賀野神社(解散)
    17:30 高砂市

詳細

(1) 友人登路 3p 5.11b

60mシングルロープにクイックドロー18本、本番と同じ装備で出発する。水は1人1L、行動食もなるべく軽量化する。 7時半頃からクライミング開始。

  • 1p目 5.11b フォロー (累計1p目)
    荷物を背負って朝イチから5.11bなのでA0に徹する。
  • 2p目 5.8 リード RP (累計2p目)
    遠いボルト間隔に恐怖。
  • 3p目 5.10b フォロー (累計3p目)
    A0交えてスピード優先。
  • 4p目 5.10a リード RP (累計4p目)
    なかなか面白い隠れた名作的ピッチ。

9時過ぎに登り終えて三峰の頭で小休止。良いペース。

▲友人登路1p目

(2) 薫風登路アプローチ 2p IV

三峰から下って不行沢方面に回り込み、トラバースの途中からクライミング。

  • 1p目 Cont.
    ロープ出さず。
  • 2p目 IV フォロー (累計5p目)
    露出感のあるリッジ。

(3) 薫風登路 3p 5.11b

温故知新と間違えがちな、クライマーホイホイと名高いルートに取付く。2016年に拓かれた新しいルート。

  • 1p目 5.11b リード TO (累計6p目)
    ハングの抜け口まで順調に進んだものの、最後のボルト2本周辺の岩が脆く、怖くてテンション連発。フットホールドが欠けて派手にフォールする。諦めてしまおうかと思ったものの、リードで登る以上はトップアウトしなければならない、というアルパインの原則に従ってなんとかトップアウト。
  • 1p目 5.11b フォロー (累計7p目)
    ロワーダウンの後、パートナーもリードでトライし見事に1撃。その後の荷物を持ってのフォローは、この日一番しんどかったかも。
  • 2p目 5.10a リード OS (累計8p目)
    そんなに簡単ではなくボルト間隔も遠い。なかなか痺れるピッチ。
  • 3p目 5.8 フォロー (累計9p目)
    少し登って温故知新と同じ終了点へ。

不行岳山頂で一休み。重い腰を上げ、地蔵岳方面へ進む。

▲薫風登路1p目
▲薫風登路から地蔵岳を眺める

(4) 上昇気流 4p 5.11b

取付きですでに疲労感満載。足も痛いのでつま先に力を込められない。最後の1ルートへ気合で進む。

  • 1p目 5.10b リード RP (累計10p目)
    逆層ばかりでホールドに迷うが岩はしっかりしていて快適。
  • 2p目 5.10b フォロー (累計11p目)
    1p目より傾斜は緩いもののホールドは細かくなる。
  • 3p目 5.11b リード TO (累計12p目)
    核心ピッチ。過去に1度RPしているのだけど、今日はもう手にも足にも力が入らないので早々にA0に切り替える。それでもしんどい。
  • 4p目 5.9 フォロー (累計13p目)
    地蔵岳山頂への最終ピッチ。足が痛い。

3つのマルチピッチルートを継続の末、地蔵岳に抜けてほっと一息つく。

▲上昇気流3p目終了点から

感想

雪彦山で3ルート継続するのは初めてなので不安だったけれど、クライミングもロープワークもスムーズに行え、想定よりも若干短い時間で登り切ることができ、自信が付いた。自宅から車で1時間強の場所に、関西有数のマルチピッチエリアがあるのは幸せなことだ。

装備

  • シングルロープ9.2mm×60m、クイックドロー14本、アルパインドロー4本、水1L/人、行動食200g/人、防寒具(使用せず)、アプローチシューズ。
  • 軽量化のため、おやつは200g以内とした。内訳は、チョコバー2本(計110g)と大粒ラムネ2袋(80g)と飴玉少々。朝食をしっかり食べていたので、行動に支障はなかった。
  • 長時間のクライミングとなるので、どのシューズで臨むか悩んだ末、ファイブテンのクアンタムを履いて行った。長時間履いてもしびれたりせず、調子が良かったけれど、さすがに10p目以降はつま先が痛くなってしまった。
  • アプローチシューズにはモンベルのサワタビを使用した。濡れた岩でも滑りにくく、軽量コンパクトなのでザックに入れてもあまり負担にならなが、いかんせん、歩いていると蒸れてしまった。
▲今回の行動食
▲クアンタムとサワタビ