分岐
僕の住む兵庫県では緊急事態宣言は解除されました(宣言期間:2021-01-14~2021-02-28)。期間中、律儀に県外への移動を自粛していもので、アイスクライミングへ行く機会を逸してしまいました。残念なことです。まあ、そういう事態でなくとも、毎年忙しい年度末の仕事が、今年はいつにも増して忙しかったので、いずれにしろ山へどっぷりと浸かることはできなかったでしょう。
年々、忙しさが増しています。1〜3月というのは、積雪期アルパインクライミングをはじめ、アイスクライミング、フリークライミングやボルダリングと、様々なクライミングのベストシーズンと重なるのですけれど、今後は余り期待できないかもしれません。
「山に登れないなら生きている意味がない」とまで思っていたこともあるのですが、山に登ることで日々の生活に必要な収入を得ている訳ではないですし、子どもの成長とともに親としての責任は増していく訳で、ちょっと別の方面に楽しみを見いだす分岐点に来ているのかな、と考えている日々です。
ここらで、これまで思っていたのとは、別の方向に進んでみても面白いかもしれません。その先でまた戻ってくるかもしれないし、戻ってこないかもしれない。
なんにせよ、世の中のシステムが維持されているのは、ありがたいことです。それにしても、2020年4月の緊急事態宣言のときには「今は自粛すべきですよね」と公言していたクライマーも、この冬には何食わぬ顔でそれぞれの山を謳歌しているのが興味深いです。万物はいつも流転します。