ブログを書く目的とか
何気なくこのブログへのアクセスログを見ていたら、エベレストに挑んでいた某有名人の本についての読書感想文がダントツでNo.1アクセス数だった。個人的に傑作だったと思っている「クライミング金属材料」シリーズ、「七面山 Long Hope」や「黄蓮谷右俣」は、読書感想文に比べてアクセス数は微々たるものだ。その他の投稿は言わずもがな。
ただまあ、全体的にすごく少ないアクセス数なので、人気のある記事を狙ってあわよくばアフェリエイトで副収入を、という路線ではまったく太刀打ちできない貧弱サイトであることがよく分かった。というわけで、今後もこのブログは、僕の書きたいことを書きたいときに発信する場にしよう、と再認識した。
人間の記憶というのは実に曖昧なもので、5年前、10年前に自分が書いた山行記録を読んでいると、すっかり内容を忘れてしまっていて、とても新鮮で面白い(前にも同じようなことを書いたかもしれないけれど、人間の記憶の曖昧さ故重複をお許しください)。
山から帰って書く山行記録は、僕にとっては登山の楽しみの一つだ。その楽しみは、今の自分のためであるばかりか、5年後、10年後に生きているであろう自分のためでもある。
ところで、僕が30歳のとき、父親は仕事中の事故で死んでしまった(享年63歳)。父は日記なんて書いていなかったし、僕とそんなに仲が良かった訳でもなかったので、彼が生きてきた時間にどのようなことを考えていたのかは、知る術がない。
とりたてて価値のないありふれた人間の僕だが、今7歳の一人娘にとっては、僕にとっての父がそうであったように、たった一人の父親である。願わくば、娘が、いつか僕のことを思い出したいときに、このブログの記事を読んで、僕が何を考えていたか知ってくれたらいいなと思う。