山で何を食べるというのですか

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僕も昔は山で米を炊いたり鍋料理したりしていたのですが、最近は簡単に済ませるようになりました。ただでさえ準備することが多い山登り、テント泊山行ともなれば、料理もきちんとしようとすると大変です。

フリーズドライ中心であれば、コンビニで食材を集め、現地でお湯さえ沸かせばなんとかなります。栄養バランスはよくないかもしれないですけれど、数日くらいなら粗食で過ごすのも悪くありません。なにより、食事についてあれこれ気を使うことなく山へ出かけられる、というメリットは大きいのではと思います。

備忘を兼ねて、食事例をいくつか紹介してみます。

1. 分類

テント場で腰を落ち着けて食べる食事を夕食・朝食と分類します。昼食はまとめては食べずに、行動時の合間にお菓子類を食べており、これを行動食と分類しています。

2. 夕食・朝食

カップ麺

いきなり料理とは言えないメニューが登場して自分でもびっくりしています。唯一の工夫は、あらかじめカップ麺の中身だけを取り出してジップロックに移し替えておくこと。食べるときはタッパーに入れてお湯を掛けます。どれだけお湯を入れればいいか分からなくなるので、少なめに入れて、味をみつつお湯を足すと美味しくいただけます。

お湯を沸かすにはジェットボイルが燃費がよくて便利です。僕は「フラッシュ」というサイズを使っており、冬場に雪から水づくりするにも単独行なら丁度いいサイズです。

▲カップ麺をジップロックに移すとコンパクトになります
▲タッパーに入れてお湯をかけます

味付きアルファ米

尾西食品等からから販売されている味付きアルファ米(わかめご飯が一番好きです)に、お湯をかけて待つだけです(これも料理とは言えません)。サイドメニューに味噌汁やスープ類を足すと、定食っぽくなって満足感が増します。アルファ米は食べられるようになるまで15分かかるので、少しでも早く出発したい朝であればカップ麺の方が向いています。

▲アルファ米と粉末スープ(お湯を入れる前)

白米のアルファ米+レトルトカレー

味付きでない白米のアルファ米に、湯せんしたレトルトカレーをかけるとカレーライスの出来上がりです。ここに駄菓子のカツを加えればカツカレーになります。魚肉ソーセージなんかを加えてもよいでしょう。白米+レトルト食品でいくらでもバリエーションが増やせます。また、アルファ米の袋にレトルト食品を注ぐことで、食器を汚すことなく食べられます。

スーパーやコンビニで売られているレトルトの米を使いたくなりますが、あれは電子レンジ向けに設計してあるようで、湯煎だと20分もかかる上、しっかり火を通さないとボソボソして美味しくありませんので、アルファ米の方が扱いやすいと思います。軽いですし。

レーズンバターロール

フリーズドライ食品だけだと変化に乏しい、と思うときにはパンを食べます。ロールパンにレーズンとマーガリンを混入してある商品が個人的には食べやすいです。意外と日持ちしないので、食べるなら入山翌日くらいまででしょうか。ふっくら仕上がった状態だとかさ張るので、完膚なきまでに潰して持ち運ぶことが多いです。暖かいスープやチーズなんかも加えればいつもの朝食です。

スープ類

アマノフーズのフリーズドライ味噌汁は具だくさんなので活力を得られます。クノールのわかめスープや中華スープも優秀です。これらをメイン料理にプラスするだけで、いい感じになります。味に変化を付けたいときには、フリーズドライのお汁粉や甘酒も活躍します。

3. 行動食

個包装のチョコ菓子

ブラックサンダーやアルフォート等、個包装されているチョコ系菓子は、炎天下のとき以外には、なにかしら持っていきます。炎天下では溶けてデロデロになって食べにくいので持っていきません。

歩きながらでも食べられるので重宝します(関連:飴を片手で食べる方法)。

せんべい

最近はまっています。「ぱりんこ」や「ミニサラダ」を個包装から出し、ジップロックにまとめて持ち運びます。しょっぱいので、チョコや飴に飽きたときの口直しに最適です。

山で食べるせんべいは格別です

柿の種やナッツ類

柿の種にバタピーを追加してナルゲンボトルに入れると、手袋をしたままでも食べられて、便利といえば便利です。ナルゲンボトル自体がかさ張るので、最近はジップロックに入れてます。

グラノーラ

一時期、行動食の主力としてグラノーラ(ドライフルーツ入りシリアル)を持って行っていましたが、硬いので食べるのに時間がかかるし疲れるので、持って行かなくなりました。

▲グラノーラ中心の行動食

ドライフルーツ

自然な味、すっぱい味が欲しい時に重宝します。

大福

豆大福やフルーツ入り大福。重いのであまり持って行けませんが、ここぞというときに食べます。

プロテインバー

気休めかもしれませんが、タンパク質が摂れるようなので1日1~2本食べてます。

かりんとう

やや硬いですが糖質+脂質でハイカロリーです。

4. 持っていく量

何をどれだけ持っていくかが悩みどころです。例えば2泊3日なら夕食2回、朝食2回、行動食3回なので、カップ麺を2セット、アルファ米系を2セット持ち、行動食は多めに4日分くらい持って行って予備食を兼ねる感じです。行動食の量がイマイチ分からず、つい持って行き過ぎて余ってしまうことが多いですが、山行中に足りなくなると大変なので、万が一のことも考えてちょっと多めくらいがいいのだと思います。

5. まとめ

僕が山で食べている食料を紹介しました。アルファ米さえ買いだめしておけば、他はスーパーやコンビニで簡単に手に入るので、思い立った時に山へ行けます。同じようなメニューでも、2泊か3泊くらいであれば、特に飽きることも(僕の経験上は)ありません。山の上で食べられるだけで幸せです。